新潟市西区の避難所となっている坂井輪コミュニティセンター。7日も13人がこの避難所に身を寄せていました。新潟県内では現在、新潟市西区の大野地区と寺尾地区の一部あわせて19軒に避難指示が出されていて、市内の避難所2カ所に19人が避難を余儀なくされています。
避難所の運営を手伝っている地区の防災士は…
【日本防災士会新潟県支部 古俣和博さん】
「避難者に心の重りがあると思うので、その辺のケアも対応出来ればいいかなと思っている」
この3連休も被災地では雨や雪が降る中復旧に向けた作業が進められています。一方、地震発生から1週間が経つ今も被害の全容は把握されておらず調査が急がれています。
6日朝、新潟市西区役所に集まったのは約80人のボランティア。新潟市社会福祉協議会がこの3連休に活動するボランティアを募集したところ、すぐに定員に達する応募があったということです。
【記者リポート】
「液状化現象が多く見られる新潟市西区の善久地区。きょうは一般のボランティアも参加して住宅の泥のかき出し作業などを行っています」
ボランティアは液状化の被害が大きかった新潟市西区で住宅の土砂の撤去などに当たりました。中には同じ西区からボランティアに参加した人も…
【西区から参加した人】
「普段普通に歩いている散歩をする道がこんなに変わっちゃうなんて信じられない。うちは問題がないのでできることはやっていきたい」
【被災した住民】
「高齢者の1人暮らしなものですから助かります。SOSを出すとちゃんと応えてくれるというかこんだけありがたいことないですよね」
それでも被害の大きさから作業の手は足りていない状況です。
【被災した住民】
「ここら辺は特に被害が大きいのでやってもやっても終わらない感じ」
さらに、8日のボランティア活動は積雪のため中止に。市社会福祉協議会は追加で10日から12日までのボランティアを募集しています。
一方、荷台にいっぱいのゴミを乗せた車が次々とやってきたのはゴミ処理施設です。新潟市は地震で発生した災害ゴミを市内7カ所の清掃センターで今月末まで無料で受け入れていて、7日も被害を受けた住民が多く訪れていました。
【被災した住民】
「食器棚にあったのがみんな出ちゃってぐちゃぐちゃになった」
「タンスとか本棚とか…1階だけ整理が終わってきょうから2階の整理を始めたところ」
復旧に向けた動きが進む中、急がれるのが被害の全容把握です。新潟市は住宅の被害数を「調査中」としていますが、8日までに罹災証明書申請は3749件にのぼっています。
罹災証明書は公的支援などを受けるために求められるものでその証明書の発行に必要な被害認定調査を支援するため、7日から県やほかの市町村の職員からなる「チームにいがた」が新潟市に派遣され、本格的な調査が始まっています。
【新潟市 中原八一市長】
「協力をしていただきながら、被害の全容解明に向けて出来るだけ早期に対応していきたいと考えております」
調査には2週間から3週間程かかる見込みです。最終更新日:Mon, 08 Jan 2024 19:11:56 +0900