十日町市松之山地区に古くから伝わる毎年の恒例行事・むこ投げ。
【記者リポート】
「今年は積もった雪の量が例年の半分ほどだということですが、十分にむこが投げられるだけの雪が積もりました。この斜面に向かってむこが投げ放たれます」
今年のむこ投げの主役は去年結婚した東京都の岡田文朗さん・優美さん夫婦と、千葉県の佐藤貴紀さん・史織さん夫婦の2組です。
【岡田文朗さん】
「投げられたあとに妻が手を持って起こしてくれるということなので、普段あまりそういうことをしてくれないので絆を深められたらいいなと思う」
【岡田優美さん】
「きれいに、記憶にも残るように飛んでほしい」
一方、佐藤さん夫婦は夫・貴紀さんの両親が松之山出身。
【佐藤貴紀さん】
「両親がここ出身で毎年帰ってきていたので、生まれて初の体験をこの節目のタイミングでできたらなと思う」
【佐藤史織さん】
「きれいに決めてもらって、幸先のいい夫婦生活のスタートを切れたらなと思う」
そして、いよいよ…
【記者リポート】
「このあと、むこ投げが始まります。むこの2人が境内へと担がれていきます」
境内までの坂道を掛け声とともに担がれていき、お嫁さんと多くの地元の人や見物客が見守る中…
「いち・にーの・さん」
雪の降る中、二人とも高らかに宙を舞い、待っていたお嫁さんに迎え入れてもらっていました。
【佐藤貴紀さん】
「下で家族は見守ってくれていて、いとこやおばさん・おじさんも来てくれていた。結婚式に呼ぶことができなかったみんなが揃って、こういう節目を迎えられたのはよかったなと思う」
【岡田文朗さん】
「結婚生活は大変なこととか色々あると思うが、そういうときは、きょうあの坂から飛んだことを思い出して、思い切って仲良く2人でやっていこうと思う」
夫婦の絆を深めた2組の夫婦。
最後はすみ塗りで顔を真っ黒にしながら訪れた人たちとともに無病息災を願っていました。最終更新日:Mon, 15 Jan 2024 19:10:12 +0900