【立憲 大西健介 衆院議員】
「誰がいくら裏金をもらって、そして何に使ったのか。これをまず明らかにしてもらわないと議論が始まりません」
【岸田首相】
「(自民党として)具体的に関わりが指摘されている議員の聞き取りを行う、外部の有識者に関わってもらう、こういったことも当然考えていかなければならない」
政治とカネをめぐり、集中審議が最初に行われる異例の展開となった通常国会。
この集中審議が行われる3日前、安倍派に所属する自民党県連会長の高鳥修一衆院議員と旧新潟2区の細田健一衆院議員の事務所が派閥からのキックバックを収支報告書に記載していなかったと明らかにしました。
事務所によりますと、高鳥議員は2018年からの5年間で544万円のキックバックを受け取ったものの、収支報告書に記載せず。新型コロナ禍に事務所の経費や人件費に247万円を充てたと説明しています。
一方、細田議員は5年間で564万円のキックバックがあったと明らかに。支部の活動費として使用したとしています。
派閥から「還付金については収支報告書に記載しなくていい」という指示があり、それを慣例と受け止め記載しなかったと説明。
事務所が謝罪コメントを出した一方で会見は開かれず…これには有権者から怒りの声が上がります。
【有権者】
「再選したいのなら、正直に話をしたほうがいいのではないかと思う」
【有権者】
「政治家の考えは私らには分からない。嘘つくばっかり、嘘つきばっかりで」
【有権者】
「なんかガッカリというか、どういうつもりで、どういう気持ちで受け取っていたのかなとは(思う)」
有権者への丁寧な説明が求められる中、NSTの取材に対し、細田議員は「離党や議員辞職は考えておりません。信頼回復が行われるよう真摯に努力してまいります」と回答。
高鳥議員は東京地検特捜部から事情聴取を受けた議員とは「立ち位置は大きく異なり、本人の関与もないことは地検の捜査結果で明らか」と主張。
会計責任者に処理を一任していた監督責任について謝罪し、進退等については支援者と相談したい」と回答しています。
2人の事務所は今後、収支報告書を修正する方針です。最終更新日:Mon, 29 Jan 2024 19:12:27 +0900