おととし２月、三幸製菓荒川工場でアルバイト従業員など６人が死亡、１人がケガをした工場火災からまもなく２年を迎えます。
消防庁は油分を含んだ煎餅くずが乾燥機から熱を受けたことが出火の原因とする調査結果をとりまとめています。
６人もの命が奪われた背景には、三幸製菓の火災への認識の甘さが…
【三幸製菓 佐藤元保ＣＥＯ】
「（夜間には）避難訓練を行わなかったことで、防火シャッターが下りた際に、すぐ脇にある非常扉が周知されておらず、避難できなかった可能性がある」
捜査を続けてきた警察は２日、三幸製菓の佐藤元保ＣＥＯら幹部４人を「業務上過失致死傷」の疑いで書類送検しました。
書類送検に至った理由について警察は、過去に８件の火災が発生していて、煎餅くずの堆積が発火を招くと予見できたにもかかわらず具体的対策をとらなかったこと。
そして、会社としての安全管理の体制に不備があったことなどを過失として認定したと説明しています。
ＣＥＯらの書類送検を受け、三幸製菓はホームページでコメントを発表。
【三幸製菓のコメント】
「書類送検の事実を重く受け止め、事故調査委員会や消防庁がとりまとめた再発防止策を確実に履行し、安全安心な商品製造と再発防止に全社を挙げて取り組む」
遺族はＮＳＴの取材に対し「ようやく一歩前進した。起訴されるかどうか、今後の動向を見守りたい」と話しています。最終更新日:Fri, 02 Feb 2024 19:53:03 +0900
