犯人の早期検挙へ!警察官が“捜査用似顔絵”学ぶ「本当に難しい…」「コミュニケーション大切」【新潟】

2月16日、警察学校で捜査用の似顔絵研修会が開かれ、警察官が似顔絵の描き方を学びました。参加した警察官は、研修を通して捜査時のコミュニケーションの大切さを感じたようです。
2月16日、警察学校で捜査用の似顔絵研修会が開かれ、警察官が似顔絵の描き方を学びました。参加した警察官は、研修を通して捜査時のコミュニケーションの大切さを感じたようです。

新潟市西区の県警察学校で開かれた、捜査用似顔絵研修会。

犯人の早期検挙につなげる作画技能の向上のため1980年に始まり、この日は県内の警察官59人が参加しました。

1人が目撃者役となり、犯人の特徴を説明。捜査員役の警察官は口頭での説明だけで似顔絵を作成していきます。

【目撃者役 警察官】
「目と眉の間隔が目1個分くらい」

輪郭や顔全体のバランス・個々のパーツの描き方など、似顔絵を描く際のポイントを意識しながら鉛筆を走らせます。

修正を加えながら描くこと約30分、似顔絵が完成しました。

【捜査員役 警察官】
「自分の頭の中に犯人を描き出すイメージがないので、それをどれだけ引き出せるかというのが重要なのかなと思った。本当に難しかった」

一方、目撃者役で特徴を伝えた警察官も…

【目撃者役 警察官】
「あれだったかな、これだったかなと、だんだん曖昧になってくる。途中、途中、相手から『ここどうですか』と確認されるとパッと思い出すこともあるので、コミュニケーションが大事なのかなと思う」

捜査でのコミュニケーションの大切さを感じたようです。

この日は真保アナウンサーも似顔絵作成に挑戦しました。

【目撃者役 警察官】
「右の口元、唇の下に大きなほくろがあります」

特徴を聞き、描き進めますが…

【刑事部鑑識課 遠藤祐一 警部補】
「見比べると、こっちの(目の)ほうが(鼻からの距離が)近い。こっちが離れていると、バランスが崩れちゃうので、片方直したら、もう片方も直すというふうにすればいい」

講師のアドバイスをもらい描いた似顔絵。

【真保恵理アナウンサー】
「パーツ、パーツのイメージはできていましたが、顔全体で見ると違う人です。難しい」

【刑事部鑑識課 遠藤祐一 警部補】
「似顔絵というのは、目撃された犯人のイメージを一つにまとめるための非常に有効な手段だと思う。犯人を目撃した際は、時間をかけてでもいいので、丁寧に細かく教えていただければ」

県警によりますと、去年、県内では79件の事件で似顔絵を作成。そのうち6件が検挙に結びついたということです。最終更新日:Fri, 16 Feb 2024 19:25:32 +0900