能登半島地震で“土砂ダム”発生… 災害対策工事へ中越地震のノウハウ生かす【新潟】

能登半島地震で発生した土砂災害について、災害対策工事における技術的な課題を学識者などが助言する検討委員会が設立されました。
能登半島地震で発生した土砂災害について、災害対策工事における技術的な課題を学識者などが助言する検討委員会が設立されました。

能登半島地震では、石川県内の6つの河川で土砂災害により、川がせき止められる“河道閉塞”が発生。「土砂ダム」となっています。

その対応で技術的なノウハウが生かされているのが中越地震の経験です。

【新潟大学 丸井英明 名誉教授】
「河道閉塞は現象としては古くから生じているが、技術的な災害対応が取られたのは中越地震が最初」

中越地震では、発生後2カ月ほどで融雪による出水に対応した水路を建設。その後、数年かけて不安定な土砂をせき止める工事が施されました。

こうしたノウハウは、2008年の岩手・宮城内陸地震などで生かされたということです。

検討委員会は石川県での現地視察なども交え、今後行われる災害対策工事について、工法の選択などを助言します。

【北陸地方整備局 松浦直 河川部長】
「(被災地で)今後、地震がまた発生したり、雨が降ったりした場合に、不安定になる可能性があることから、今回この検討会議で議論いただきたい」最終更新日:Mon, 19 Feb 2024 19:53:47 +0900