26日、福岡県で小学1年の男子児童が給食のうずらの卵をのどに詰まらせ死亡する事故が発生。新潟県内でも3年前、佐渡市で給食のパンを喉に詰まらせた男子児童が死亡しました。
後を絶たない、子どもの窒息・誤えん事故。
厚生労働省によりますと、2014年~2019年までの6年間で食品の誤嚥・窒息により14歳以下の子ども80人が死亡しています。
【新潟市消防局救急課 和田浩司 主任】
「特に小さな子どもだと、丸くてつるつるした食べ物に注意が必要。ミニトマトやブドウ、ナッツ類・ピーナッツも注意が必要と言われている」
では、誤えんが発生した際にはどう対応すればいいのでしょうか?
【新潟市消防局救急課 和田浩司 主任】
Q.最初にするべきことは?
「『大丈夫ですか?何か詰まりましたか?』と声をかける。全く声が出せない窒息のサインを見かけたら、まず119番通報」
119番通報したあとに行うのが「背部叩打法」です。
【新潟市消防局救急課 和田浩司 主任】
「背部叩打法は、肩甲骨と肩甲骨の間を手のひらの付け根で強く叩く」
【桶屋美圭アナウンサー】
「パーンという音がなるくらい?自分が思っている以上の力で叩いても大丈夫?」
【新潟市消防局救急課 和田浩司 主任】
「この場合は、ためらわずに応急手当てを実施していただくのが大事」
それでも食べ物が出ない場合には…
【新潟市消防局救急課 和田浩司 主任】
「握りこぶしをつくって、親指側をおへそのちょっと上あたりに置いてもう。片方の手でしっかりと握って上に突き上げる」
「腹部突き上げ法」は乳児や妊婦には行えないので注意が必要です。
そして、意識を失ってしまった場合は、周りと協力しながら胸骨圧迫を行ってください。
死亡事故を減らすため、適切な対処法について把握しておくことが重要です。
消費者庁は、〈5歳以下の子どもは豆やナッツ類など硬くてかみ砕く必要のある食品を食べさせない〉、〈ミニトマトやブドウなど球状の食品を食べる際は注意する〉〈食べている時は姿勢をよくし、食べることに集中する〉などを呼びかけています。最終更新日:Thu, 29 Feb 2024 19:17:08 +0900