２１日、新潟県の花角知事のもとを訪れたのは資源エネルギー庁の村瀬佳史長官です。
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「政府の方針でございます。花角知事におかれましては、政府の方針に従って、柏崎刈羽原子力発電所６・７号機の再稼働を進めることについてご理解を賜るようお願いを申し上げます」
花角知事へ柏崎刈羽原発の再稼働を進める政府の方針を示した文書を手渡しました。
柏崎刈羽原発をめぐっては去年、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除したことを受けて３月、東京電力が齋藤健経産大臣へ信頼回復に向けた取り組みの方針を報告。
１８日には齋藤経産大臣が花角知事に電話で再稼働への理解を求めていました。
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「安全確保を大前提とした上で、脱炭素電源である原子力発電の活用は責任あるエネルギー政策を実行していくために欠かすことができないものと考えている」
村瀬長官は花角知事へ東京電力の報告内容を伝えたほか、環境問題や電力需給の安定化において柏崎刈羽原発の再稼働が重要であると説明しました。
花角知事は「話は承った」とした上で…
【花角知事】
「能登半島地震をきっかけとして、県民の間に非常に不安感が広がっている」
県の３つの検証の結果や技術委員会による安全対策の確認、そして原子力災害時の避難に関わる議論などを深めた上で、県民の受け止めを見極める考えを示しました。
再稼働の時期については明言を避けた村瀬長官。
【資源エネルギー庁 村瀬佳史 長官】
「避難道路の取り組みだとか、様々な課題あると思う。その一つ一つを丁寧に取り組んで、皆様に安心感が生まれていくような取り組みを進めてまいりたい」最終更新日:Thu, 21 Mar 2024 18:41:04 +0900
