地震と津波で甚大な被害を出した石川県能登町の白丸地区。
集会所にあった約100年の歴史を誇る白丸曳山祭りで使われていた大切な太鼓も流されました。
【白丸地区に住む 岩前純悦さん】
「(地震後)保管できるものは保管したが、太鼓はなかった」
その太鼓が流れ着いたのは柏崎市の鯨波海岸でした。このSNSでの投稿をきかっけに結ばれた柏崎市と白丸地区。
3月22日に白丸地区の住民が保管されていた太鼓を引き取りに訪れていました。
【白丸地区に住む 岩前純悦さん】
「太鼓を見て、涙が出てくるなと思いながら、しみじみと…」
そして、太鼓は軽トラックにのせられ、ふるさとに向け出発。まだ地震の爪痕が残る被災地の道を約6時間かけて無事に白丸地区へと到着しました。
【白丸地区に住む 岩前純悦さん】
「『お帰りなさい』と。(太鼓が)『ただいま』と言っている。どんどんって」
白丸地区に戻った太鼓は傷跡も含め、このまま保管される見込みです。
【白丸地区に住む 岩前純悦さん】
「地震のときに、この太鼓は新潟に行ってきたんですよって」
地震の記憶、そして新たに生まれた縁をつなぐシンボルとして…
【太鼓を見つけた栃堀耕一さんへ電話】
岩前さん:「きょうはありがとうございました」
栃堀さん:「到着されました?」
岩前さん:「7時半ごろ到着しました」
栃堀さん:「私もボランティアで伺うと思いますので」
岩前さん:「お待ちしております」
地域の伝統をつないできた太鼓に新たな役割が生まれます。最終更新日:Tue, 26 Mar 2024 19:22:51 +0900