新潟市動物愛護センターの一角にお目見えしたコンテナハウス。
ネコの多頭飼育崩壊を防ぐため、新潟市動物愛護センターの手術室を活用し、不妊・去勢手術を行う「にゃんがたセンタークリニック」の施設です。
【松村道子キャスター】
「このコンテナの中でネコたちは手術の前後の時間を過ごします。いわば入院施設のような場所です。一日で最大20匹の手術を目指していますが、それに十分対応できる収容スペースがあります」
今年2月に病院設置に必要な費用をクラウドファンディングで募ったところ、目標を大きく上回る2250万円が集まりました。
新潟市内の多頭飼育崩壊の現場では、野良猫や捨てられたネコをかわいそうに思った住民が餌を与えていたところ、15匹にまで増え続けてしまいました。
【県動物愛護協会 永松亮一 副会長】
「(不妊手術は)値段が非常に高いので、なかなか手術が進まないという現実がある」
主に飼い主の知識不足や経済的な理由から不妊・去勢手術が実施されずに引き起こされる多頭飼育崩壊。
にゃんがたセンタークリニックでは、飼い主への聞き取りによって金銭的に自費での手術が困難と認められた場合に限って、オスは4000円・メスは8000円で手術を受けることができます。
いずれも相場の3分の1~4分の1の価格です。
【県動物愛護協会 永松亮一 副会長】
「いま、多頭飼育崩壊が非常に社会的な問題となっている。その一つの解決方法として新潟市から新しい情報発信ができたと思っている」
行政の施設内で去勢・不妊手術ができる常設の病院は全国で初めてです。
にゃんがたセンタークリニックは今年10月に本格稼働する予定です。最終更新日:Fri, 31 May 2024 19:12:06 +0900