亡くなった男性消防士に黙祷を捧げて始まった11日の訓練。
【柏崎市消防本部 小林晴久 消防長】
「皆さんは一日も早く水に慣れ、水難救助技術の向上を目指してください」
水難救助の訓練をめぐっては去年10月、市内の海水浴場での訓練中に消防士長の男性が溺れて死亡する事故がありました。
【事故調査・再発防止委員会 小林彰 委員長】
「今後の再発防止に努めていただくようお願いします」
第三者委員会による報告書では、陸上監視員を置かないなど不測の事態を想定できていなかったことや男性消防士が過去の訓練で鼻血や耳抜き不良などの症状が出ていたものの、指導者の間で情報が共有されていなかったことなどを事故の原因として指摘。
安全最優先の組織風土の構築や健康状態の把握を含めた個人の適正管理などに取り組むといった再発防止策がまとめられました。
そして11日、市内のプールで約半年ぶりに訓練が再開。
入水前には装備する資機材を安全管理員とともに入念に点検したほか、AEDなどの救急資機材をプールサイドに配備し行われました。
また、この日は複数の職員が立ち会う中で訓練を実施。久々の潜水訓練ということもあり、水中での動きなどを慎重に確認していました。
【柏崎市消防本部 小林晴久 消防長】
「万全な安全管理体制というものは、柏崎市消防本部が永遠に続けていかなければならない。これは絶対使命。それがご遺族の思い、ならびに死亡消防士長に対する最大の供養になると私どもは考えている」
この日の訓練では、前日夜に出動があった1人が連続6時間以上、休憩できていないことから訓練への参加を取りやめるなど隊員の体調面含めて安全管理を徹底。
7月には海での訓練も再開される予定です。最終更新日:Tue, 11 Jun 2024 19:25:20 +0900