新潟・花角知事が経産相と面会 再稼働準備進める東電への指導要望「県民の信頼大きく損なわれている」

東京電力が柏崎刈羽原発再稼働への準備を着々と進める中、新潟県の花角知事は6月13日、齋藤経産大臣と面会。そこで東京電力について言及しました。
東京電力が柏崎刈羽原発再稼働への準備を着々と進める中、新潟県の花角知事は6月13日、齋藤経産大臣と面会。そこで東京電力について言及しました。

【花角知事】
「今もなお、東京電力に対する県民の信頼は大きく損なわれていると思っている」

今年3月には…

【花角知事】
「地元の理解を求めたいという電話があった。(Q.何についての理解?)原発の稼働について」

齋藤大臣が花角知事に電話で柏崎刈羽原発の再稼働について理解を求めていましたが、花角知事は東京電力への不信感は消えていない上に、能登半島地震で原発への県民の不安が増している現状について説明しました。

【花角知事】
「国がもし稼働させたいということで進められるならば、前面に立って、県民に対し、原子力発電所の必要性や安全性について、しっかりご説明いただきたい」

こう話した上で、花角知事は信頼できる運営体制の構築、そして万が一に備え、確実に避難できる環境の整備を国に要望。

これに対し、齋藤大臣は電力需要のさらなる増加が見込まれるとして「柏崎刈羽原発の再稼働は極めて重要」と強調しました。

【齋藤経産相】
「今後とも原子力を利用していくためには新潟県のご理解とご協力が欠かせない。このことは政府としても肝に銘じているところ。地元の思いをしっかりと受け止めて、地域に寄り添いながら、これらの要望に対応していきたいと思っている」

また齋藤大臣は避難道路の整備については国の予算で進める方針を改めて示すとともに、信頼回復に向け東京電力への指導を続けると説明。

今後も花角知事と直接コミュニケーションをとり、県民の声を把握していく考えを明らかにしました。最終更新日:Thu, 13 Jun 2024 18:32:03 +0900