田んぼの中を動き回る複数のアイガモ。
雑草を踏んだり、食べたりすることで、農薬や化学肥料を使わない有機農業の大事なパートナーとなります。
このアイガモが放たれていたのは新発田市にある田んぼ。
【新発田市 二階堂馨 市長】
「われわれは“一般コシ”という扱いになっている。この呪縛から解き放つには、大変なエネルギーと大変な時間がかかる。そう思い、7年前に土俵を海外に求めた」
新発田市はコメの輸出に力を入れる中で、海外は健康志向が強く有機米の需要が高いことを確認。
そこで、新発田市はおととしからコメの有機栽培に試験的に取り組んでいて、6月18日は「有機農業に取り組む先進的なモデル地区である」と宣言しました。
【新発田市職員】
「有機米、付加価値で高く売ることができれば農家が儲かる。農家が儲かると、農業が長く続けられる仕事になる」
ただ、除草を助けるアイガモの飼育には大きな負担が…。
そこで活用されるのが「アイガモロボット」。タイヤで雑草を踏んだり、土壌に空気を送り、かき混ぜたりすることで除草作業を行うことができます。
この日は地元の児童たちも操縦に挑戦しました。
【児童】
「もうちょっと難しいと思っていたけど、前に進むのは全然簡単だった。曲がることもできるし、除草してくれるから便利でいいと思う」
【新発田市 二階堂薫 市長】
「スマート農業で、遠い明かりだが、オーガニックの(希望の)明かりが見えたなと、私は確信をしている。これからも全身全霊を傾けて前に進んでいこうと思っている」
新発田市は取り組みを通じて新規生産者の確保や生産拡大につなげたい考えです。最終更新日:Tue, 18 Jun 2024 19:16:50 +0900