新穂北方天神祭りで鬼太鼓を披露するため、6月始めから毎日練習を重ねてきた地元の小学生。
島内に120を超える鬼太鼓がある中、小学生だけで構成されるものは新穂地区だけといわれています。
地元青年会の指導にも力が入ります。
【青年会】
「低い姿勢のまま進んでみてくれる?」
【子ども】
「(Q.鬼太鼓の楽しさとは?)踊って成功すること」
そして、迎えた6月24日の本番。
はじめは緊張した表情を見せていた子どもたちですが、福祉施設や稲がなびく水田など、ときおり雨が降る中、50か所以上を門付けして回りました。
【子ども】
「うまく踊れてよかった」
【子ども】
「お父さんが鬼太鼓をやっていて、それを見て頑張りたい」
【新穂中央青年会 岡康雄 会長】
「(子どもたちは)結局、高校を卒業していくと島外に出てしまう。ただ、小さいうちに鬼太鼓をやっていた子どもは気にしてくれて、お祭りのときに帰ってくると手伝いをしてくれる。ありがたいこと」
そして25日、日が傾くと街に提灯がともります。
【提灯を掲出した人】
「父親のときからの提灯なので、70年くらい前のもの」
この日の主役は子どもたちを指導していた青年会。鬼と獅子の気迫が激しくぶつかりあいます。
訪れた約300人が熱い視線を向けていました。
【地元の人】
「白鬼がとても軽く飛び跳ねていてかっこよかった」
【地元の人】
「迫力が満点だった」
世代をつないでいく鬼太鼓…少子化のため伝統継承は容易ではありませんが、鬼太鼓が郷土愛を育むことは間違いありません。最終更新日:Wed, 26 Jun 2024 19:34:05 +0900