珍しい“世界の食虫植物”展示!虫の捕まえ方は様々…「2回触ると」「香りで」【新潟県立植物園】

虫を食べる習性がある植物「食虫植物」を展示する企画展が新潟市で開かれています。どうやって虫を捕まえるのか、その方法も様々です。
虫を食べる習性がある植物「食虫植物」を展示する企画展が新潟市で開かれています。どうやって虫を捕まえるのか、その方法も様々です。

新潟市秋葉区の県立植物園では今…

【杉山萌奈アナウンサー】
「植物なのに虫を食べる食虫植物。世界から集めた色や形が様々な種類が展示され、生態を観察することができます」

園内に展示されている30種類400株以上の食虫植物の中から、まずは北アメリカなどに生育する「ハエトリソウ」を見せてもらいました。

【県立植物園学芸員 丸山真也さん】
「2枚貝のような葉の内側に毛が生えていて、その毛に2回触るとパクっと閉じる」

特別に許可を得て、葉の中の小さな毛に草を当ててみると…

【杉山萌奈アナウンサー】
「この中の毛に触ります1回、2回…あっ!閉じた!食べられちゃいました」

【県立植物園学芸員 丸山真也さん】
「食べる速度は約0.5秒と言われていて、ものすごい速さで閉じる」

ハエトリソウの名のとおり、ハエやアリを捕獲。捕まえた虫は10日ほどで消化吸収していくと言います。続いては…

【杉山萌奈アナウンサー】
「ヒョウタンのような、壺のような形の植物は何ですか?」

【県立植物園学芸員 丸山真也さん】
「食虫植物の仲間でウツボカズラ。このフタの部分から出る香り、虫だけが分かる香りで付近におびき寄せて、ツルツルする襟のようなところ、ここに止まると中に落ちてしまう」

虫を香りで引きつけ、袋の中に落とし吸収してしまうウツボカズラ。観察を続けていると…虫が近づいてきました。

【杉山萌奈アナウンサー】
「虫がずっとこのウツボカズラから離れませんね」

東南アジアに生育するウツボカズラは、白と黒の模様が美しいものなど、その種類は確認されているだけでも70にのぼります。

普段はなかなか目にできない珍しい食虫植物に訪れた人たちも興味津々の様子です。

【訪れた人】
「気持ちはあまりよくない。グロテスクだけど、この中に虫が入って、それを栄養にして成長していくというのはよく考えたなと思う」

【県立植物園学芸員 丸山真也さん】
「科学機器を使って自分で調べられるような場所も設けているので、実際に研究員・博士になった気分で調べてほしい」

食虫植物を展示する企画展は9月8日まで開かれています。最終更新日:Thu, 11 Jul 2024 18:44:00 +0900