病院赤字経営で医療再編待ったなし…60億円超の赤字見通しの県厚生連に知事「事業主体越えて調整を」

経営改革を進めなければ今年度の赤字額が60億円を超える見通しのJA新潟厚生連。花角知事は17日の会見で「事業主体を越えて医療提供体制の調整を進めて行きたい」と話しました。
経営改革を進めなければ今年度の赤字額が60億円を超える見通しのJA新潟厚生連。花角知事は17日の会見で「事業主体を越えて医療提供体制の調整を進めて行きたい」と話しました。

新潟県内で11の病院を運営し、昨年度の決算で35億9000万円の赤字を計上していたJA新潟厚生連。

今年度に入っても患者数の減少は続いていて、県厚生連は7月、経営改革を進めなければ今年度の赤字額が60億円を超えるとの見通しを明らかにしました。

県厚生連は今後、自治体へさらなる財政支援を求める考えを示していますが、17日に会見を開いた花角知事は…

【花角知事】
「(財政支援は)まずは話を伺ってみないと。具体的にどこをどういう形で県として応援できるか、それはこれからだと思います。足元での経営改革・経営改善、努力はそれぞれ必要だと思いますよね」

一方、県立病院も昨年度は23億円あまりの赤字に。花角知事は事業主体を越えて医療提供体制の見直しを早急に進める必要があるとの認識を示しました。

【花角知事】
「県の病院局と2大ネットワークですので、相互に関連することも多いと思いますので、それは医療圏域ごとに調整を進めていきたい」

県厚生連は今後、病院の立地自治体と個別に協議を進めていく方針です。最終更新日:Wed, 17 Jul 2024 19:17:13 +0900