27日、インドで行われた世界遺産員会。会場には、佐渡島の金山の審議の開始を待つ花角知事の姿が。
【花角知事】
「緊張する。長いこと待っていた。私なんかよりも何十年待っていた人がいるからね」
佐渡市の渡辺市長もやや緊張した表情を見せる中、地元では金山労働者の慰霊と鉱山の繁栄を祈願する「鉱山まつり」が行われ、伝統を引き継ぐ子どもたちが鉱山の労働者たちが歌った“やわらぎ”を披露しました。
【子ども】
「世界遺産になってほしいという思いで、頑張ってやわらぎ節をやった」
審議開始の時間が迫ると…
【記者リポート】
「佐渡市内のパブリックビューイング会場。こちらでは審議開始30分前ですが、すでに多くの人が集まり、世界遺産登録のときを待っています」
佐渡市で開かれたパブリックビューイング会場には約200人が集まったほか、新潟市や東京の会場にも多くの関係者などが集まりました。
【佐渡を世界遺産にする会 中野洸 会長】
「28年の期間ずっと取り組んできて、いよいよユネスコに認定されると思っている」
そして…
【記者リポート】
「佐渡の金山の審議が始まりました。花角知事たちも最前列で審議の様子を見守ります」
いよいよ審議開始!多くの人が固唾を飲んでその審議の行方を見守る中、審議開始から約30分…
【記者リポート】
「いま、佐渡金山の世界文化遺産への登録が決まりました。こちら佐渡市の会場は歓喜の渦に包まれています」
佐渡島の金山が世界遺産に登録されることが全会一致で決定しました。
【花角知事】
「本日お集まりの皆様、そして登録に揺るぎないご支援とご尽力をただいた皆様に心から感謝申し上げます。私たちはこの重要な遺産を守り、未来の世代に引き継ぐために最善を尽くします」
活動開始から28年、長年の悲願達成に佐渡市では…
【佐渡市民】
「本当によかった。これで佐渡も安泰」
【佐渡市民】
「にぎやかになればいいなと思う」
【佐渡を世界遺産にする会 中野洸 会長】
「28年間の間に色んなことがあったが、決定の瞬間にそれらのことはすべて忘れたと言っても過言ではないくらい、それくらい大きな喜びだった」
新潟市でも号外が配布されていました。
【街の人】
「もう感動、感動しかない。うれしい」
【街の人】
「どんどん(人が)来るのでは。観光に来たり、また私たちも行きたい」
一方、審議終了後、花角知事のもとにかかってきた一本の電話。その相手は、登録を祝う岸田首相でした。
【岸田首相】
「新潟県・佐渡市関係者の皆様方、心から敬意とお祝いを申し上げたいと思います」
鉱山祭りのフィナーレとして花火が打ち上げられるなど、佐渡は世界遺産登録決定の祝福ムードに包まれています。最終更新日:Mon, 29 Jul 2024 19:10:20 +0900