日本時間の8月3日に行われたフェンシングの男子エペ団体・決勝でハンガリーと対戦した日本。
東京オリンピックで団体・金を獲得したメンバー4人中3人を擁する日本代表の中で、唯一、オリンピック初出場となったのが新潟市出身の古俣聖です。
5歳のころに競技を始め、実家にある特設の道場で技を磨いてきた古俣。特に得意なのが…
【古俣聖 選手】
「太ももに行く攻撃が特に(得意)。こちらだけの得点にしたいというときに、そういった攻撃を狙うことが多い」
基礎をたたき込んだ父の治久さんは実家からエールを送ったといいます。
【古俣聖選手の父・治久さん】
「最初の試合はものすごくかたかった。だから、ちょっと心配してどうなるんだろうと思っていたら、その試合もきっちり自分の仕事をなんとか果たしていた」
その古俣はリザーブながら初戦から登場し、決勝進出に貢献。
3ポイントを追う決勝の第3試合では、ポイントを取り合う競った展開となりますが…
実況:「行ったー!古俣!」
解説:「いや、上手い。ナイス」
実況:「剣を軽く上から抑えるようにして」
解説:「太ももの外の当たりですね」
得意の太ももへの突きでポイントを獲得。1点差まで詰め寄ります。
しかし、その後ハンガリーに突き放され、またも3点ビハインドで迎えた第7試合。
実況:「踏み込んだ!古俣が爆発!もはや、つなぎ役ではない。入ってくる、背中だ!古俣がなんとここで4ー1!」
個人種目で金メダルの加納を苦しめたハンガリーのコッホを相手に獅子奮迅の活躍を見せ、1ポイント差まで縮めます。
運命の最終試合、日本は個人で金メダルを獲得したエースの加納に託されますが、惜しくも届かず。
連覇こそ逃したものの、古俣は日本の銀メダル獲得に大きく貢献。今大会、県勢初のメダリストとなりました。
父の治久さんはスマートフォンの待ち受け画面を表彰式の写真に変更。
【古俣聖選手の父・治久さん】
「あの大舞台に出て、一生懸命やって、最後ゾーンに入って自分の活発なパフォーマンスができた。それを見たときにはよかったと思った」
【古俣聖 選手】
「自分にとっての初めてのオリンピックでとても緊張したが、決勝になってからは緊張もほぐれて、自分らしいプレーができたのでよかった。小さいころから目標にしていたメダルにやっと手が届いたのですごくうれしい」最終更新日:Mon, 05 Aug 2024 19:23:48 +0900