不登校を経験した新潟県長岡市のフリースクールに通う中学生の動画がコンテストの受賞作品に選ばれました。子どもが悩みを抱えやすいこれからの時期。動画に込めた思いを取材しました。
■動画に込めた思い「自分の好きなことを続けて」
【動画】
「制服は嫌いだ。嫌なことを思い出させるから。そんな自分でも、コスプレならなりたい自分になれる」
制服を着たうつむいた姿とコスプレをして明るく変身した姿が印象的な動画。
これは子どもが悩みを抱えやすい夏休み終盤のこの時期に不登校になった経験のある人がメッセージを届ける「不登校生動画甲子園」で受賞した作品です。
【かばちゃん】
「(制服は)個性が出せないというのもそうだし、縛られている感じがして好きじゃない。コスプレが私の中では一番大切なもの」
こう話すのは、長岡市のフリースクール「あうるの森」に通う中学2年のかばちゃん。
中学校で環境の変化についていけず不登校になり、中学1年の夏休み終わりからフリースクールに通っています。
【かばちゃん】
「自分の家より落ち着く場所。自分と似たような人がいるから安心できる環境」
安心感があり、かばちゃんの個性を認めてくれるフリースクールで過ごしたからこそ、不登校の子どもたちに伝えたい思いがありました。
【かばちゃん】
「居場所も絶対見つけられると思う。なんといっても、自分の好きなことを続けてほしいなと思う」
■かばちゃんのメッセージ「他の子にも伝わってほしい」
あうるの森の山田竹紘代表もかばちゃんが動画を制作する様子を見て、好きなことに向き合う大切さを感じていました。
【あうるの森 山田竹紘 代表取締】
「あうるの森で見せる顔とコスプレで見せる顔はやっぱり違う。彼女を見ていて、やっぱり不登校だからこそ自分の好きなことに真摯に向き合える。そんなことは他の不登校の子にも伝わってほしいなと思う」
こだわりと思いが詰まったかばちゃんの動画のラストには…
【動画】
「自分の好きを貫きたい。好きなこと、得意なこと、どんどん伸ばしていこう」