9月6日、新潟市の小学校で今年1月に月面着陸に成功した世界最小のロボットをテーマにした特別授業が行われました。授業で子どもたちに伝えられたのは「挑戦することの大切さ」です。
新潟市北区の岡方第二小学校で全校児童約60人を前に特別授業を行ったのは、おもちゃメーカー、タカラトミーとJAXAの職員です。
児童の前に並べられたおもちゃのような球体…これは、タカラトミーとJAXAなどが共同で開発した月面探査ロボット「SORAーQ」のレプリカです。
直径約8cm、重さ約250gの「SORAーQ」は今年1月に日本初の月面着陸と月面の撮影に成功。世界最小・最軽量の月面探査ロボットとなりました。
この日は、宇宙についての話や開発する上で難しかったことなどが児童に説明されました。
【タカラトミー 赤木謙介さん】
「月は6分の1の重力なので、1回ジャンプすると、ふわっと飛んだりする。このふわっとする中で、しかも砂が細かいとなかなかまっすぐ動かない」
軽量のロボットを月面の砂の上で動かすために、動物のおもちゃを製造しているタカラトミーのアイデアでウミガメの赤ちゃんの動きを参考にしたといいます。
そのほか、球体にすることで小さく・軽く・頑丈にすることに成功したことなどが説明されました。
そして…
【真保恵理アナウンサー】
「宇宙への理解を深めた子どもたち、これから実際に宇宙に行ったロボットのレプリカを操作します」
代表の児童がタブレットを使い「SORAーQ」のレプリカを動かすと、児童は興味深そうにその動きに見入っていました。
【児童】
「ウミガメの赤ちゃんを思い出して作ったのが印象に残った。前まで宇宙に興味はなかったけど、きょうの講演会でとても興味を持った」
【児童】
「宇宙について知れて、興味深く、宇宙には『行けたらいいな~』というくらいだったけど『行ってみたい』という気持ちに変わった」
小さなロボットが宇宙で活躍。授業を通し、子どもたちにも大きく挑戦することの大切さは伝わったようです。
【JAXA 大塚成志さん】
「SORAーQを通して宇宙開発に興味を持ってくれる子どもたちが増えて、ゆくゆくは自分もやってみたいと思ってもらえるようになったらうれしい」
【タカラトミー 赤木謙介さん】
「遊びを生業にしている会社として、今後、遊びエンターテイメントを宇宙に組み合わせることは子どもたちへ自然環境への興味につながりやすいのではと、自信を持つことができた」