【ルヴァン杯】J3から這い上がった苦労人・谷口海斗選手 新潟のストライカーが優勝に導くゴール狙う「得点は常に意識」

11月2日に行われるJリーグ・YBCルヴァンカップで初の国内主要タイトルをかけて名古屋グランパスとの決勝に臨むアルビレックス新潟。全4回シリーズで選手や監督の思いに迫る。今回は、今季リーグ戦でチーム最多得点の谷口海斗選手に意気込みを聞いた。
NST新潟総合テレビ

11月2日に行われるJリーグ・YBCルヴァンカップで初の国内主要タイトルをかけて名古屋グランパスとの決勝に臨むアルビレックス新潟。全4回シリーズで選手や監督の思いに迫る。今回は、今季リーグ戦でチーム最多得点の谷口海斗選手に意気込みを聞いた。

■チーム最多得点!谷口選手「ゴールは常に意識」

谷口海斗 選手

「ここまで、一試合一試合戦ってきた中で、新潟としては初の決勝に進出できたと思うので、また練習から一つ一つの質にこだわってやっていければ」

初の大舞台を前にしても自身のサッカーへの姿勢を崩さない谷口海斗選手。このスタンスを貫き、今季チーム最多のリーグ戦10ゴールを奪っている。

タイトルがかかった試合については「僕自身もあまり経験がないので、タイトルというと、正直そこまでピンとはきていない。一試合一試合の勝ちにこだわっていく中で、最後に結果として優勝にたどりつければいいのかなと思う」と目の前の相手へ全力でぶつかる構えだ。

堅守からの素早いカウンターが武器の名古屋に対し、ボールを保持してパスから相手の守備を崩す攻撃的なスタイルの新潟。

2020年から2年間指揮をとったアルベル監督が土壌を築き、現在の松橋監督が磨きをかけてきた。

「自分たちのここまでやってきた戦術やスタイルを積み上げてきているからこそ、ここまで来られている。自分は攻撃の選手なので、ゴールは常に意識しているし、得点につながるためのプレーというのはこだわってやっている」

■住み込みでアルバイトも…J3から這い上がったストライカー

2021年にJ3熊本からJ2の新潟に加入した谷口選手は、その年から13ゴールの活躍。J1昇格初年度の昨季はケガに苦しんだが、今季は10ゴールを挙げている。

プロキャリアをJ3からスタートさせた谷口選手。当初はホテルマンのアルバイトをしながらサッカーに励んでいたという。

「J3でやっていくうえで、生活できるほどの給料はもらえていなかったので、ホテルに住み込みで働きながらやっていた。何に対しても一生懸命やってきたというのが、いまの自分につながってきたと思う」

J3から這い上がったストライカーはJ3熊本で得点王に輝くと、新潟のJ2時代に13得点を挙げ、日本人で初めて3カテゴリー全てで2桁得点を挙げる選手となった。

「本当に新潟のサポーターはすごく熱量があって、温かみもあってサポートしてもらっていることをすごく肌で感じる。街で声かけていただくことも多々あるし、そういうところでも感じることは大きい」

■決勝進出に盛り上がる新潟「サポーターと一緒にタイトルを」

次の試合は新潟にとってクラブ初のリーグカップの決勝。サポーターだけでなく、新潟の盛り上がりも感じているという。

「今回の決勝にあたって新幹線が臨時で出るくらい、それくらい新潟が盛り上がっていると感じる。自分たちはこれまで通りのことをピッチで出せるように練習からやっていきたいなというところと、応援してくれているファン・サポーターもそうだし、自分たちを支えてくれている方々と一緒になって決勝でタイトルを取りにいきたい」

今季の開幕戦、月間ベストゴールにも輝いた見事なゴールでチームを勢いづけた谷口選手。国立の舞台でもそのシュートが火を噴き、クラブに初のタイトルをもたらすことができるか。

ルヴァンカップの決勝は11月2日に国立競技場で行われる。

最終更新日:Fri, 01 Nov 2024 16:24:48 +0900