石破首相“103万円の壁”引き上げを表明 多くの自治体からは税収減を懸念する声「色んなところに影響出てくる」

11月29日、臨時国会で所信表明演説を行った石破首相。花角知事を含め、多くの自治体から税収の減少を懸念する声が上がる中、いわゆる103万円の壁の引き上げを表明しました。

11月29日、臨時国会で所信表明演説を行った石破首相。花角知事を含め、多くの自治体から税収の減少を懸念する声が上がる中、いわゆる103万円の壁の引き上げを表明しました。

【花角知事】
「単純に250億円歳入が減ったら、それは支出を250億円落とさなくてはいけないので、色んなところに影響が出てくる」

花角知事が28日、こう懸念を示したのは、所得税が生じる年収103万円の壁の引き上げについて。

国民民主党が求める178万円まで引き上げた場合、個人県民税が250億円ほど減ると試算されています。

25日の全国知事会でも…

【山梨県 長崎知事】
「103万円の壁の減収の補填はマスト」

【鳥取県 平井知事】
「財源について国がちゃんと考えろと」

地方負担のない形での税収の補填を求める声が上がるなど、財源確保が大きな課題として横たわっています。

こうした中、29日の臨時国会で所信表明演説に臨んだ石破首相。

【石破首相】
「いわゆる“103万円の壁”については、令和7年度、税制改正の中で議論し、引き上げます」

103万円の壁の引き上げを表明し、税収減などの課題については今後、検討を進めて解決策を示すとしています。

最終更新日:Fri, 29 Nov 2024 19:10:44 +0900