本格的な雪のシーズンに備え、運送事業者を対象に、立往生の発生などを防ぐためのセミナーが開かれました。
本格的な雪のシーズンを前に12月3日、新潟市中央区で開かれたのは『運輸防災セミナー』です。
【北陸地方整備局道路管理課 武田達也 課長補佐】
「まずは人命を最優先に、幹線道路上での大規模滞留を徹底的に回避する」
この背景にあるのが、おととし12月に柏崎や長岡市の国道で発生した大規模な立往生。
解消までに38時間を要したこの立往生の要因の一つとして挙げられたのが、大型車両などのスタックです。
こうした事態を防ぐため、この日は北陸信越運輸局などが運送業者に対し、雪への対策について説明。
スタックしたときにいち早く脱出できるように、除雪用品を用意しておくことや立往生が発生した場合に備え、社内での緊急連絡網の構築・非常食の準備などが呼びかけられました。
【食品運送事業者】
「できるだけ(運送を)止めたくはないが、ドライバーの安全第一を念頭に行動していく」
また、このセミナーでは、タイヤの交換後に増える車輪の脱落を防ぐための講義も行われ、タイヤのナットの緩みやサビがないかなど、定期的な点検の重要性が伝えられました。
【北陸信越運輸局総務部 川口秀一 安全防災・危機管理調整官】
「車輪の脱落は自家用車で起きても交通滞留を発生させる。自分でできることは自分で(対策を)とってほしい」