地域の防犯力を高め、特殊詐欺被害などを防止しようと、新潟県糸魚川警察署管内のコンビニエンスストアに担当の警察官をつける“コンビニサポートポリス”が12月11日始まりました。
【糸魚川警察署 細井達彦 署長】
「店舗の皆様方のご協力を得て、いま世間で歯止めが効かないくらい発生しているが、特殊詐欺の被害の未然防止を図る」
11日、糸魚川警察署で始まったのは、管内のコンビニ17店舗に担当の警察官をつけて防犯強化を図る、コンビニサポートポリスです。
【記者リポート】
「コンビニサポートポリスは、担当の警察官が店舗に立ち寄るのはもちろん、店舗入り口にも“巡回強化”の掲示物を張り出しています」
この取り組みは、担当の警察官が定期的にコンビニに立ち寄ったり、情報交換したりすることで、店員と協力して特殊詐欺などの被害防止を目指すものです。
【警察官】
「糸魚川市内でも、オレオレ詐欺などの特殊詐欺の電話が多くかかってきている。コンビニのATMで電話をしながら操作をする高齢者や高額の電子マネーを購入する高齢者がいたら、お声がけしていただければ」
【ローソン 澤口拓真 店長】
「やっぱり安心感があるので、担当の警察官と密に連携を取りながら声がけしていけたら」
県内では今年10月末までに特殊詐欺被害が149件発生し、5億7000万円以上の被害が出ています。
コンビニでは電子マネーを購入させて金をだまし取られる被害が多い一方、声をかけて未然に被害を防いだ事例も多く、今年は未然防止件数の半数がコンビニでした。
今年3月にはこちらの店舗でも…
【ローソン 澤口拓真 店長】
「うちの店員が、電子マネーカードを持った高齢者に声をかけて特殊詐欺被害を防いだ」
被害を1件でも減らすために、地域全体で気を配ることも重要です。
【糸魚川警察署 角田章 生活安全課長】
「そういう方を守るためにも、コンビニの方にも積極的に声をかけていただいて、被害を1件でも防止できるようにしていきたい」