強い冬型の気圧配置が続き、1月9日も新潟県内は広い範囲で雪が降りました。10日は警報級の大雪となるところがある見込みで上・中越の山沿いでは大雪による交通の乱れに警戒が必要です。
■交通に影響も…「警報級の予報出たら不要不急の外出控えて」
強い冬型の気圧配置が続き、寒気が流れ込んでいる影響で広い範囲で雪が降った県内。新潟市中央区でも午前を中心に視界が悪くなるほど雪が降る時間帯がありました。
さらに、佐渡市両津では25.1メートルの最大瞬間風速を観測。吹雪となり、倒木なども発生しました。
こうした中、注意したいのが車の運転です。
【記者リポート】
「中之島見附ICを降りて長岡市方面へと向かう道。反対車線では青い車が中央分離帯に突っ込んでいます」
この事故現場では、一時車線が規制されたため渋滞も発生。
ここで積雪が急増した場合には、その後、大規模な立往生につながる恐れもあります。この大雪による立往生を防ぐために…
【記者リポート】
「午前8時半を過ぎた磐越道安田IC付近。8日夜から続いた通行止めは現在解除されていますが、雪のため視界は悪くなっています」
8日夜から磐越道と並行する国道49号線の一部区間では予防的通行止めを実施。
午前7時までに全て解除されていますが、津川インターチェンジの料金所ではセンサーなどの精密機器があるため除雪車などによる作業が難しく、職員が人力で夜通し除雪作業にあたったと言います。
【NEXCO東日本 津川料金所 加藤良孝 所長】
「私は寝ずに…。2時間おきにセンサー前を除雪するという感じで維持管理している」
午前4時までの12時間に15cmの雪が降った阿賀町津川。
NEXCO東日本は警報級の大雪となる予報が出たら、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。
【NEXCO東日本 津川料金所 加藤良孝 所長】
「災害級の予報が出たらまず不要不急の外出は控えていただきたい」
JRの在来線も9日は大雪の影響で、磐越西線の一部区間が始発から上下線で運転を見合わせたほか、10日も上越線や只見線の一部区間で始発から運転を見合わせる予定です。
■水分多く含む雪…屋根からの落雪・雪崩に注意!
一方…
【記者リポート】
「午前9時半の長岡駅前です。先ほどまで降っていた雪は少し小粒傾向になってきました」
平地でも大雪となることが予想されていましたが、9日朝の状況を見て安堵した人も。
【長岡市民】
「すごく積もるかと思ったが、思ったよりも大丈夫だったのでよかった。ただ、今晩からも降りそうな予報なので、まだちょっと心配」
そして、今年は比較的気温が高いため、降る雪は水分を多く含んでいるのが特徴。
このため注意が必要となるのが、屋根からの落雪や雪崩です。
【記者リポート】
「頭上、20cm程度の雪が今にも落ちそうな箇所が見られます」
水分を多く含んだ雪はその分、重くなるため、滑り落ちやすくなっています。
【記者リポート】
「道路沿いにできた雪の壁は身長180cmほどの私の目線ほどの高さまで積もっています。周辺を見てみますと、家の屋根には1m以上雪が積もっていて、この周辺地域の積雪の多さを物語っています」
午後5時現在の積雪が県内で最も多い185cmとなった魚沼市守門では、これまでの除雪作業で建物の脇にたまった雪の山を崩し、トラックで雪捨て場へと運び出す作業が行われていました。
【除雪業者】
「山を越えると(建物の)ガラスを割ったり色々あるので、その前に撤去」
10日にかけては上越と中越の山沿いを中心にさらに積雪が増える見込みで、10日午後6時までの24時間に降る雪の量は上・中越の山沿いで最大70cmなどと予想されています。
新潟地方気象台は上・中越の山沿いで10日未明から昼前にかけて大雪による交通の乱れに警戒するよう呼びかけています。
最終更新日:Thu, 09 Jan 2025 18:40:50 +0900