「なぜ冬に?」補助金縮小で再び“ガソリン”値上げ 雪国に欠かせない“灯油”も…ガソリンスタンドでは価格抑える努力続く「地域のインフラ守るため…」

原油価格の高騰を受け、2022年から続くガソリン価格を抑えるための補助金が1月16日から大幅に縮小されます。新潟県内のガソリンスタンドや利用客からは「この時期の値上げは厳しい」との声が上がっています。

原油価格の高騰を受け、2022年から続くガソリン価格を抑えるための補助金が1月16日から大幅に縮小されます。新潟県内のガソリンスタンドや利用客からは「この時期の値上げは厳しい」との声が上がっています。

■再び“ガソリン”値上げ 雪国に欠かせない“灯油”も…

新潟市西蒲区のガソリンスタンド。

【桶屋美圭アナウンサー】
「こちらのガソリンスタンド、15日までレギュラーガソリン1Lあたり170円で販売してきましたが、16日から175円になっています」

【イエスト 平倉浩幸 常務取締役】
「やはり、お客様から『何でも高くて、冬になぜ上げるんだ』という声が多かった」

原油価格の高騰による国民の負担を減らすため、2022年から政府が石油元売りに出してきた“ガソリン補助金”。

これにより、1 Lあたり175円程度に抑えるよう調整してきましたが、去年11月、このガソリン補助金の縮小が決定。

去年12月19日~1月15日までは168円~185円までの補助率が30%でしたが、16日からその補助がなくなり、ガソリンの小売価格は1 Lあたり5円ほど値上げされることに。

物価の高騰も続く中、家計への負担が増えることに給油に来た客からは…

【利用客】
「本当ことを言うと困る。でも、いつもここにお世話になっているから」

中には、こんな対策をしている人も。

【利用客】
「今までは(ガソリンが)だいぶ減ってから入れていたけど、それだと金額が跳ね上がる。残っているところに足していけば少しは(安く済む)」

さらに…

【桶屋美圭アナウンサー】
「ガソリンだけでなく、新潟の冬に欠かせない灯油も値上がりしています」

こちらのスタンドでは、雪国で暮らす上で欠かせない灯油も16日から1 Lあたり5円の値上げに。

【利用客】
「上がらないことが第一。一気に下げてくれということではないが、少しずつでいいので下げてもらえたらうれしい」

■ガソリンスタンドの努力続く「地域のインフラ守るため…」

利用客から嘆きの声が聞かれる一方、人件費や物価の高騰によりガソリンスタンドの運営自体も厳しくなっているのが現状で、こちらでは仕入れ値の交渉などにより何とか価格を抑える努力を続けていると言います。

【イエスト 平倉浩幸 常務取締役】
「地域のガソリンスタンドとしてインフラを守るためにも、皆さんが使いやすいような環境づくも我々の使命だと思っている」

灯油の需要が高まる冬を直撃する値上げ…店側と利用客の苦労の日々はもうしばらく続きそうです。

最終更新日:Thu, 16 Jan 2025 18:39:06 +0900