村上総合病院の“分娩休止”受け…村上市 妊婦へ“交通費・宿泊費”支給「どこにいても産み育てられる環境を」

村上総合病院の分娩の取り扱いが休止されることをめぐり、新潟県村上市の高橋邦芳市長は妊婦に対し、ほかの分娩施設への交通費を支給するなどの支援策を示しました。

村上総合病院の分娩の取り扱いが休止されることをめぐり、新潟県村上市の高橋邦芳市長は妊婦に対し、ほかの分娩施設への交通費を支給するなどの支援策を示しました。

村上総合病院は現在、村上市や隣接する自治体で唯一分娩に対応している病院ですが、運営するJA新潟厚生連は、患者数の減少などにより赤字経営が続く中、村上総合病院での分娩の取り扱いを、今年3月中旬をめどに休止することを決めています。

こうした中、1月17日の会見で村上市の高橋邦芳市長は、出産を控える妊婦に対する支援策を発表しました。

【村上市 高橋邦芳 市長】
「いまは(村上総合病院で)妊婦健診を受けられるが、分娩は別のところでという話になるため、そこにかかる所要の経費をしっかりと支援していきたい」

分娩休止後に村上総合病院以外で出産せざるを得ない市内在住の妊婦に対し、分娩施設までの車や電車での移動にかかるガソリン代や運賃のほか、出産前に宿泊が必要な場合の宿泊費を支給します。

こうした支援策に市民は…

【街の人】
「遠くなるし、交通費は欲しい。支援あるなら頑張ってほしい。村上市には」

【村上市 高橋邦芳 市長】
「どこにいても、しっかり(子どもを)産み育てる環境を、県と連携し、つくりあげることが我々の責任だと思う」

村上市は安心安全な医療体制を維持していくとして、来年度以降も支援を続けていく方針です。

最終更新日:Fri, 17 Jan 2025 18:56:35 +0900