海難事故発生も…全国初!新たな“映像通報システム”で5人救助 位置把握・現場の状況判断にも「有益だった」

1月19日、新潟県上越市でプレジャーボートが浸水する海難事故がありました。この事故で新たな映像通報システム『Live118』が活用され、乗船していた5人全員が救助されました。

1月19日、新潟県上越市でプレジャーボートが浸水する海難事故がありました。この事故で新たな映像通報システム『Live118』が活用され、乗船していた5人全員が救助されました。

1月19日午前9時前、上越市有間川漁港の沖合で釣りをしていたプレジャーボートから「プレジャーボートの機関室に浸水が発生したので救助してほしい」と118番通報がありました。

ここで活用されたのが映像通報システム『Live118』です。

【第九管区海上保安本部 江口英雄 運用司令センター所長】
「今まで『あなたはどこにいますか』『何か見えますか』と聞いたり、緯度経度を聞いたりして位置を特定していた」

Live118は、通報者のスマートフォンで海上保安庁とビデオ通話できる通報システムで、事故発生前日の18日から運用が始まったばかりでした。

【第九管区海上保安本部 江口英雄 運用司令センター所長】
「有間川を出たという、電話ではそこまでしか分からなかったが、景色を写してもらい、海上保安官の感覚で『これは有間川の北側、約2~3マイルの所にいるな』と把握できた」

映像で確認できることの効果は場所の把握以外にも…

【第九管区海上保安本部 江口英雄 運用司令センター所長】
「浸水の度合いはどうなのか、排水できるのか、そういうふうな危険度もはかれて有益だった」

素人では判断が分かれる浸水量や波の様子なども海上保安官の目で確認ができるため、現場の状況判断に効果的だったと言います。

【第九管区海上保安本部 江口英雄 運用司令センター所長】
「指示通りボタンを押していただければ簡単に使用できる。難しいものではないので、落ち着いて係員の指示に従って操作してもらえれば」

全国でも初めて実用され、救助につながったLive118。海上保安庁は今後も周知や活用に努めていく考えです。

最終更新日:Mon, 20 Jan 2025 19:08:55 +0900