東京電力の小早川社長が22日、柏崎刈羽原発が立地する柏崎市や刈羽村の首長と面会しました。21日の花角知事との面会から一転、早期の再稼働に向け取り組みを求められた小早川社長は「しっかり前に進める」と語りました。
21日から新年のあいさつのため県内を訪れている東京電力の小早川智明社長。22日朝は柏崎刈羽原発が立地する刈羽村の品田宏夫村長のもとを訪れました。
再稼働についての直接のやりとりはなかった21日の花角知事との面会から一転…
【刈羽村 品田宏夫村長】
「脱炭素で原子力が果たせるパフォーマンスは非常に大きいと思う。柏崎刈羽原発が一日も早く正常な姿に戻ることを期待している」
品田村長から早期の再稼働に向けた取り組みを求められると小早川社長も再稼働への意志を語りました。
【東京電力 小早川智明社長】
「我々とすれば安全、地域の皆様のご理解を大前提にしっかりと再稼働に向けて前に進めて参りたいと思う」
去年7号機で再稼働前の技術的な準備が完了したほか、今年6月には6号機でも燃料装荷が行われる予定など再稼働に向けた動きが着々と進む柏崎刈羽原発。
面会後、品田村長は今年の動きに期待を寄せました。
【刈羽村 品田宏夫村長】
「再稼働の年になると思う。出来るだけ早くそこにこぎ着けることがとても大事」
一方で、花角知事は未だ「県民に信を問う」とする方法を示しておらず、先行きは見通せません。
こうした中、夕方に訪れた柏崎市では再稼働容認の姿勢を示す桜井市長からはこんな要望も。
【柏崎市 桜井雅浩市長】
「(知事からの)合理性に欠くような要望は私どもが行うことではないというような姿勢をしっかり貫いていただきたい」
桜井市長は県などから東京電力に対し、合理的ではない要請も見受けられるとして、原子力災害への備えなど本来東京電力が担う責任を果たし、再稼働に向かってほしいと考えを伝えました。
面会を終え小早川社長は…
【東京電力 小早川智明社長】
「非合理的な要請を受けているというつもりはない。皆さんと連携しながら共助という観点からも我々が民間事業者としてできることはしっかり進めていくつもり」
今週末には県が冬期間の原子力防災訓練を行い、東京電力も参加する予定です。
最終更新日:Wed, 22 Jan 2025 18:59:27 +0900