
去年6月、新潟県弥彦村で男性1人が死亡した爆発事故の原因について、調査結果の公開を求めている遺族が1月24日、国を相手取り裁判を起こしました。
去年6月、弥彦村で弥彦総合文化会館の改装工事中に爆発が起き、当時35歳の男性が死亡したほか、3人が重軽傷を負った作業事故。
警察や消防が業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査を進めていますが、当時、ガスが止まっていたのかなど事故原因についてはいまだ判明していません。
事故からまもなく7カ月。
男性の遺族が1月24日、国を相手取り新潟地裁に提訴しました。
男性の遺族は去年11月、新潟労働局に亡くなった男性に関する調査結果などの情報開示を請求しましたが、去年12月、不開示の決定が下されたため、裁判ではその決定の取り消しなどを求めています。
【遺族】
「もう半年も経って、なかなか息子のことを思うと、早く本当に原因が知りたい。ただそれだけ」
遺族はこれまでに工事の元請け会社などに損害賠償を請求していますが、現時点では安全配慮義務違反を裏付ける資料がないことから手続きは進んでいないといいます。
【齋藤裕 弁護士】
「損害賠償請求権を行使するためには、労働局の記録が不可欠。最高裁の理屈からすると、(遺族でも)自分の個人情報になるはずだが、形式的な基準で蹴られたので、今回、訴訟を起こした」
新潟労働局は「訴状がまだ手元にないので、回答は差し控える」とコメントしています。
最終更新日:Fri, 24 Jan 2025 18:55:10 +0900