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冬の原子力災害を想定した新潟県の防災訓練が1月25日までの2日間行われました。自衛隊が除雪を担う初めての訓練も実施されています。
【自衛隊】
「民間の重機を使って除雪をするというのは初めて」
25日、上越市大島区で行われていたのは、原発事故が発生する中、大雪により集落が孤立してしまったことを想定した訓練。
今回、大雪との複合災害時に投入が想定されている陸上自衛隊が、雪で寸断された道路の除雪を担いました。
【花角知事】
「実働部隊である自衛隊に、実際に除雪をやっていただくというのが主目的。本当に力量がある」
一方、この日は住民も参加して、広域の避難訓練も実施。
柏崎市北鯖石地区の住民などが県の広域避難計画で定められている南魚沼市に避難しました。避難所の受け付けでは…
【県の担当者】
「避難者の方がどこにいるかというところも、全部確認ができるような形になっている」
県が導入を予定しているスマートフォンやマイナンバーカードを使った本人確認の仕組みを試験的に運用。本格導入に向けた課題を探っていました。
訓練に参加した住民からは…
【住民】
「どっちの方向に、どういう方法で集まって避難すればいいかという道筋は理解できた」
こうした声が上がる一方で、大雪との複合災害時に豪雪地帯である南魚沼市に避難することへの不安の声も聞かれました。
【住民】
「柏崎市は今、雪がない状態だけど、南魚沼市に避難するとなると、逆に雪のある場所に向かうことになる。豪雪地帯に来るが、そういうとき、ルートは今のままでいいのかとか」
県は今回の訓練で出た課題を検証し、避難計画に反映していく方針です。
【花角知事】
「シナリオを変えて、訓練を繰り返す・積み重ねることで対応力の向上を図っていきたい」