新潟県長岡市寺泊の海岸で再びボートの放置問題です。寺泊ではおととし放置されたボートを県が撤去したばかり。今回は撤去した場所から少し離れた場所で複数のボートが放置されていて、地域住民から怒りの声が上がっています。
■“放置ボート問題”再び 過去には簡易代執行で撤去も…
【記者リポート】
「長岡市寺泊の海岸。こちらには20隻ほどのボートが放置されています。県は看板を設置して撤去を呼びかけています」
住宅街にほど近い海岸に放置されたボート。長岡市寺泊ではこのボートの放置がこれまでも問題となっていました。
おととし取材したときには、寺泊港の中央ふ頭付近の緑地に約100隻のボートが。一部のボートが強風で飛ばされ、民家に直撃するなどの被害が出ていました。
【被害に遭った住民（おととし）】
「屋根に落ちて、そして庭に滑り落ちてきた」
県はボートの撤去を呼びかけたものの放置が続いたため、69隻を簡易代執行により撤去。その費用は300万円ほどに上ったということです。
■10年以上前からボートの放置続く…「結局周りが掃除を」
しかし、去年10月新たに別の場所でボートの放置が発覚。
おととしボートが撤去された場所から1kmほど離れた海岸にも持ち主不明のボートが放置されていると地域の住民から県に報告があったのです。
1月31日、現場に行ってみると20隻以上の放置ボートが。この身勝手なボートの放置に近隣住民も不満を募らせています。
【近隣住民】
「何かあると困る。美観上よくない。どこかに持って行って処分しないと永久にあのまま」
【近隣住民】
「結局、周りの人たちが掃除をすることになる。持って来る以上は、また持って帰ってほしい」
近隣住民はこの場所では10年以上前からボートの放置が続いていたと説明。
こちらも強風で飛ばれたボートが近くの建物に飛ばされ、屋根に穴が開く被害が起きていました。
この場所での放置が発覚したあと、県は撤去を求める看板を設置しましたが、去年12月までに撤去されたのは1隻のみ。
現在はボートが飛ばないよう土嚢を置くなどの応急的な対策を取っています。
さらに取材班は別の場所でも放置ボートを発見。
【記者リポート】
「先ほどの場所から1kmあまり。南にあるこちらの海岸にもボートが放置されています」
現時点では、こうした放置ボートを簡易代執行で撤去する予定はありませんが、強風などにより被害が出る恐れもあるため、県長岡地域振興局では「ボートをすみやかに撤去し、管理を徹底してほしい」としています。
最終更新日:Fri, 31 Jan 2025 22:00:00 +0900
