大雪で家屋倒壊のおそれ…新潟・阿賀町に“災害救助法”適用 高齢化進む地域で雪下ろしが大きな負担に 県内は引き続き大雪に注意・警戒を

今冬一番の寒波による連日の降雪で、新潟県阿賀町では家屋の倒壊のおそれがあるとして災害救助法が適用されました。県内では2月8日朝にかけて山沿いを中心に平地でも大雪となるところがある見込みで、引き続き、注意・警戒が必要です。

今冬一番の寒波による連日の降雪で、新潟県阿賀町では家屋の倒壊のおそれがあるとして災害救助法が適用されました。県内では2月8日朝にかけて山沿いを中心に平地でも大雪となるところがある見込みで、引き続き、注意・警戒が必要です。

■大雪で家屋倒壊のおそれ…阿賀町に“災害救助法”適用

【記者リポート】
「阿賀町上川地区、雪の粒はそれほど大きくありませんが、視界が白くかすんでしまうほどの量が降っています。住民は雪かき作業に追われています」

この冬一番の寒波が流れ込み各地で大雪が続いている県内。

阿賀町上川地区では大雪には慣れているはずの住民がその積雪の多さに驚いていました。

【住民】
「地獄の一歩手前。(Q.それくらいの量が?)年をとっているからなおさらね」

【住民】
「去年は暖冬だった。ぜんぜん降らなかったので今年は異常。もう嫌。雪見たくない」

平年の2倍以上となる175cmの積雪を記録した阿賀町。高齢化の進む地域では屋根の雪下ろしも大きな負担となっています。

【住民】
「私たちが元気なころは、積もると屋根に登って下ろしたから、こんなにためておくこともないが、こんな年になったので何もできない」

その阿賀町では、連日の降雪で家屋倒壊などの危険があるとして県が災害救助法を適用。

高齢者などの要援護世帯約1000世帯を対象に、屋根雪の除雪にかかる費用を県と国が負担することになりました。

さらに大雪がもたらしたのは除雪作業の大変さだけではありません。

■雪による倒木で“停電”も…

【記者リポート】
「現在、阿賀町の一部地域では停電が発生していますが、その原因が雪による倒木です。現在、地元の電力会社がその復旧作業にあたっています」

阿賀町の上川地区では大雪による倒木で午前4時すぎから最大140世帯で停電が発生。厳しい寒さの中での停電に住民は…。

【住民】
「(朝ご飯)食べられなかった。こんなことなかったのに」

【住民】
「(朝方)トイレに行くとき、(暗くて)死ぬんじゃないかと思った」

■引き続き大雪などに注意・警戒を

一方、佐渡市ではこの大雪でスリップしたとみられる車が路肩にはまる事故があったほか…

【記者リポート】
「雪でスリップしたのでしょうか、軽自動車が中央分離帯にぶつかって止まっているのが分かります」

7日は雪による事故が相次いだ県内。8日朝にかけても山沿いを中心に平地を含め、大雪となるところがある見込みです。

8日午後6時までの24時間に降る雪の量は、上・中越の山沿いで最大80cm、上・中・下越の平地で最大40cmなどと予想されています。

新潟地方気象台は8日朝にかけ大雪に、8日昼前にかけ雪を伴った強風に注意・警戒するよう呼びかけています。

最終更新日:Fri, 07 Feb 2025 18:59:57 +0900