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いよいよ2月15日にサッカー明治安田J1リーグの開幕戦を迎えるアルビレックス新潟。
今季期限付き移籍から復帰したFWの矢村健、GK藤田和輝と6年連続6回目のキャプテンに就任した堀米悠斗に話を聞いた。
■期限付き移籍からは4人の選手が復帰
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2月1日まで行われた宮崎キャンプ。
ここで話を聞いたのは、堀米悠斗キャプテンと矢村健、藤田和輝の3人だ。
「ここ数年では一番入れ替わりの人数が多かったので、新加入の選手とよりコミュニケーションをとる機会は意識的にとっている」と話す堀米。
今季は選手11人がチームを離れ14人が加わった。
中でも矢村や藤田、岡本、大竹といった4人の選手が期限付き移籍から復帰している。
矢村は「自分らしさを取り戻したいというところでレンタルに出た」と話し、藤田も「僕は試合経験を積むためにレンタルに行ったので」とレンタル移籍をした経緯について話した2人。
■試合経験を積み日の丸を背負ったGK
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ともにアルビでプロキャリアをスタートさせ、試合にも出場したが、スタメンに定着することはできず、それぞれ出場機会を求めて期限付き移籍を決断した。
藤田は2022年からJ2の栃木や千葉でプレー。
2023年からはスタメンに定着し、1対1やPKといったピンチでセーブを見せたほか、世代別代表にも選ばれた。
この経験について、藤田は「準備の質や予測はどうしても練習で補えるけど試合中にしか味わえないものがあった。何をプレーするにも準備が一番大事ということに改めて気付いたし、それをしっかりすることである程度予測ができるようになったので、そこはこの3年間で大きく成長した。そして代表でプレーできたのは自信にもつながったし合宿に何回か呼ばれたことで自分の糧には確実になったしいい経験になった」と振り返る。
■ストライカーとしての思いを取り戻したFW
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一方、矢村は2023年から2季藤枝で経験を積み、昨季はリーグ戦全38試合に出場。16得点を挙げたほか、J2最優秀ゴール賞も受賞した。
試合経験を積んだことで、「準備や継続するところだったりタフさだったりというとろで全試合に出られたのでそこは試合を通じて取り戻せたのかなと思う」と自身の成長について話す矢村。
「常にゴールに飢えているような選手なのでそこを取り戻せたと感じる」と、ストライカーとしての思いも取り戻したという。
■堀米キャプテンも期待
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チームに復帰した2人の成長について移籍前も知る堀米キャプテンは「2人の言っていることそのまんまだと思う」と回答。
「藤田に関しては試合に出ることで自信をつけて戻ってきたんだろうなと、この年齢でキーパーで出るのはすごく難しいことなのですごくいい経験になったんじゃないかな」と藤田の成長について話す。
そして、矢村に関しては「FWとして自分がゴールをとるんだというエゴみたいなものが強くなって帰ってきたな」と練習を見て感じるという。
■“新潟史上最高”へ
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キャンプでは樹森新監督のもと、これまでのボールを保持するスタイルは変えずに、より早く前に運ぶサッカーに挑戦しているアルビ。
相手のディフェンスラインの背後を狙うことも増えるなか、昨季の愛媛戦で自身のロングフィードから先制点を演出している藤田は攻撃の起点としての役割も期待される中「ロングフィードは武器だと思っている。去年に比べたら長いボールが要求されると思っている」とチームの戦術への貢献を誓う。
そして、矢村に求められるのは、「ゴール」だ。
「しっかりとFWらしさ、9番をつけさせてもらうのでそれに見合った結果を残すことそれだけです」
パワーアップして戻ってきた選手たちを含め、チームは「新潟史上最高」を目指す。
「試合に出たときに自分が成長したなと思ってもらえるプレーができたら」(藤田)
「勝利に飢えて新潟史上最高のプレーと結果を残せるように頑張りたい」(矢村)
そして、堀米キャプテンにタイトルへの期待を聞くと…
「去年あと一歩の所まで行けたというのは事実なのタイトルもでしっかりと見据えながら頑張りたい。自分のためというより新潟の皆さんがこのチームに対して誇りを持てるように、そういうチームにしたい。天気の暗い地域なのでせめて多くの試合で勝って笑顔にしたい。」と意気込んだ