
石破首相が自民党の新人議員に10万円分の商品券を配っていた問題で野党から批判が上がる中、身内である自民党県連からも「最悪のタイミングだ」と夏に控える参院選への影響を懸念する声が聞かれました。
【石破首相】
「会食のお土産代わりというものでございまして、ご家族が大変に苦労をしておられると、私のポケットマネーからご慰労のつもりでお渡しをしたと。違法性はないものと考えている」
3月3日、石破首相が自民党の新人議員15人に対し、1人あたり10万円分の商品券を配っていた問題。
15日、新潟市中央区で開かれた国民民主党の集会に出席した玉木雄一郎代表は…
【国民民主党 玉木雄一郎 代表】
「政治とカネの問題で支持率が下がって、これだと衆議院選挙を戦えないからクリーンにしようということで岸田さんが辞めて、比較的、党内野党だということで、これまでのやり方とは違う石破さんが選ばれたんじゃないですかね」
玉木代表は自民党が政治とカネの問題めぐり失った信頼の回復を目指すことは困難になったとの認識を示した上で、石破首相の政倫審への出席を求めています。
【国民民主党 玉木雄一郎 代表】
「自分が『これは政治活動に関するものではない』と言い切ってしまえば脱法できるということであれば、それは法律の不備なのだということを石破首相自身が証明したということにもなると思う」
こうした中で夏に迫るのが、新潟選挙区では3人が名乗りをあげている参院選です。
去年10月の衆院選で野党に全敗した自民党県連は参院選での立て直しを目指していましたが、今回の一件で再び政治とカネの問題が注目をされる事態に…
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「まさにお金の問題で色々報道され、事件性のあるものがあったりとかという中でありますから、空気が読めない最悪のタイミングというふうに思う」
石破首相の商品券配布により与野党の攻防が激化。
今後の国会審議…そして参院選への影響は避けられそうにありません。
最終更新日:Mon, 17 Mar 2025 19:03:05 +0900