版画の腕前を競う「はんが甲子園」本選に全国の高校生13チームが参加!テーマは“佐渡を生きる”センバツ高校野球に負けない熱い戦い【新潟県】

全国の高校生が版画の腕前を競う「はんが甲子園」が19日まで佐渡市で開催されました。

全国の高校生が版画の腕前を競う「はんが甲子園」が19日まで佐渡市で開催されました。
集中力とスピード感が求められる中、生命力溢れる作品が生み出されていきました。

3人1組でチームを組み、3日間で作品を完成させる「はんが甲子園」。
佐渡市での本選には13チームが出場しました。

開会式に先立ち、小木地区の観光名所「宿根木」を見て回ったのは、福岡県の九州産業大学付属九州高校。
今回、初出場です。

【九州産業大学付属九州高校の生徒】
「木の感じがすごく、普段住んでいる家と全然違って面白い。版画にしたいです」

選手宣誓で始まったはんが甲子園。

【全国高等学校版画選手権大会大桃一浩さん】
「なるべく色々な佐渡を紹介して貰いたいということで、今年のテーマは『佐渡は生きる』ということで頂戴している」

初出場の3人の様子を覗くと…?

【九州産業大学付属九州高校の生徒】
Q.順調ですか
「そうですね…ちょっとスピードを考えて彫らないといけない」

はんが甲子園は時間との戦い。
一方でストレッチをしたり、お菓子を食べたり、息抜きをしながら集中を保つことも重要です。

審査委員長も各チームの様子を視察。

【日本版画協会 小林敬生理事長】
「きちんと彫っている学校が多いので、姿勢としてはすごく好感が持てる」

締め切りが迫る中、生徒たちはさらに作業スピードを速め、納得いくまで作品を刷り上げていきます。

そして、制限時間を伝えるブザーが。

初心者マークを胸に臨んだ九州産業大付属九州高校は、宿根木で働き生きる人々を繊細に表現。
「佐渡版画村賞」を受賞しました。

また、最高賞は、堂々と夕日をあびる道遊の割戸を表現した、静岡県の伊豆伊東高校に贈られました。

【佐渡市 渡辺竜五市長】
「3日間で彫りきるという過酷な日程で、寒い中、本当に満足に寝られなかったかも知れない。その熱い思いが素晴らしい作品になったことに感謝申し上げます」

一方で、高校生の心に残るのは、版画制作だけではありません。

【九州産業大学付属九州高校の生徒】
「海が本当に青くてきれいなことにびっくりした」

熱い3日間を過ごした佐渡は、高校生にとって忘れられない場所になったはずです。

最終更新日:Thu, 20 Mar 2025 19:27:36 +0900