規模は地銀トップクラスに『第四北越FG』『群馬銀行』2年後の“経営統合”に向け基本合意 “対等な関係”で相乗効果に期待

第四北越銀行を傘下に置く『第四北越フィナンシャルグループ』と群馬県の地銀『群馬銀行』が2027年の経営統合に向け基本合意しました。

第四北越銀行を傘下に置く『第四北越フィナンシャルグループ』と群馬県の地銀『群馬銀行』が2027年の経営統合に向け基本合意しました。

■第四北越FGと群馬銀行 “経営統合”へ

【群馬銀行 深井彰彦 頭取】
「群馬銀行と第四北越フィナンシャルグループは経営統合に向けて協議検討を進めていくことについて基本合意しました」

【第四北越FG 殖栗道郎 社長】
「地元のお客様、そして地域経済の持続的な発展に貢献していく取り組みであります」

4月24日、都内で開かれた会見で第四北越フィナンシャルグループの殖栗社長と群馬銀行の深井頭取が発表したのは、両社の経営統合についてです。

変化の激しい経営環境に対応するため、2021年にノウハウの相互活用などの連携協定を結んでいた両社。3年間での相乗効果は100億円を超えるとする中…

【群馬銀行 深井彰彦 頭取】
「経営統合して、さらに進めていくほうが効果がより大きいのではないかと感じるようになって、私の方からお声がけした」

地域のニーズや課題が多様化する一方で、金利のある世界への移行などで金融サービスの競争が激化していることから強固な経営基盤を確立し、持続的に成長していくことが必要だとして決断に至ったといいます。

■経営統合で地方銀行トップクラスの規模へ

経営統合は持株会社方式で行われ、第四北越銀行を傘下に持つ第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行の株主が株式を交換。

新たな商号に変更された統合持株会社の子会社として、第四北越銀行と群馬銀行が営業を続け、銀行同士の合併は行わないということです。

【第四北越FG 殖栗道郎 社長】
「1社のみが営業エリアとしている地域についても、本経営統合により両社ともに営業が展開できるエリアとなり、つなぐ・つむぐの対象が倍になると言える」

経営統合により、単純合算で連結総資産は21兆円、預金等残高は17兆円と地方銀行トップクラスの規模となる見込みで、両社は規模のメリットだけでなく、第四北越のコンサルティング力、群馬銀行の高い利益率といった互いの強みを持ち寄ることで相乗効果を期待します。

純利益や時価総額は群馬銀行が上回っていますが、両社が対等な関係で統合をすることを基本方針としています。

【第四北越FG 殖栗道郎 社長】
「地域の発展に貢献し続けるということを経営理念として掲げている。(劣化を)全く心配していただくことがないどころか、こうご期待ということでございます」

両社は協議を続け、来年3月に最終契約を締結し、2027年4月1日に経営統合する予定です。

最終更新日:Thu, 24 Apr 2025 19:02:30 +0900