新潟県知事 米の価格安定化へ期待「極めて異例の思い切った政策」 備蓄米“随意契約”に県内事業者も申し込み

政府が5kg当たり2000円程度での販売を目指し、随意契約を進める備蓄米。新潟県内でも複数の事業者が申し込んでいて、花角知事は「価格高騰を止めようという政府の強い意志の表れだ」と話し、コメ価格の安定化へ期待感を示しました。

政府が5kg当たり2000円程度での販売を目指し、随意契約を進める備蓄米。新潟県内でも複数の事業者が申し込んでいて、花角知事は「価格高騰を止めようという政府の強い意志の表れだ」と話し、コメ価格の安定化へ期待感を示しました。

農林水産省は政府の備蓄米の放出をめぐり、これまでの競争入札から一転、任意で決めた事業者に売り渡す随意契約に切り替え、5月26日に受け付けを始めました。

これに対し、さっそく事業者からの申し込みが殺到。今回放出予定の半分を超え、受け付けが一時休止される事態となっています。

5kg当たり2000円程度での販売を目指すとしている小泉進次郎農林水産大臣は28日、国会で…

【小泉進次郎 農林水産相】
「人件費の高騰などを踏まえたら、この2000円が生産者の方にとっての適正ではないと思う。しかし今回、古い備蓄米を卸していく価格としては、私は適正だと思う」

この随意契約に県内でも魚沼市でコメの販売を行う『諸長』やスーパー原信などを展開する長岡市の『アクシアルリテイリング』などが申し込んでいて、このうちアクシアルリテイリングは2022年度産の195tの購入を申請。

精米などについて取引先と調整中で、販売開始のスケジュールや具体的な価格は未定ですが「安く買い求めたいという客のニーズに応えたい」としています。

こうした中、花角知事は28日の会見で…

【花角知事】
「何としても価格高騰高止まりを止めようという強い意志の表れ。効果が発現することを期待したい」

随意契約について「極めて異例の思い切った政策」とした上でコメの流通や価格の安定化に期待感を示しました。

【花角知事】
「生産者にとっても、消費者にとっても納得できる価格で安定していく状況が生まれることを期待したい。そうした状況を生み出す農業政策を国で検討してほしい」

果たして随意契約という異例の一手はコメの価格安定につながるのか…今回放出される備蓄米は早ければ6月上旬にも店頭に並ぶ見通しです。

最終更新日:Wed, 28 May 2025 19:06:50 +0900