
大相撲夏場所で2場所連続優勝を果たした海洋高校出身の大関・大の里の横綱昇進が5月28日、正式に決まりました。注目の口上では「唯一無二の横綱を目指す」と決意を述べた大の里。新潟県内からも多くの祝福の声が聞かれました。
■大の里 史上最速で横綱昇進「唯一無二の横綱に」
【新横綱 大の里】
「横綱というものは、大相撲の世界に入ってから自分自身、絶対に目指すべきものだと思っていた。そう簡単になれない番付、こうやってなれたと本当にうれしく思う」
28日、正式に横綱に昇進し、会見で喜びの声を語ったのは糸魚川市の海洋高校出身の大の里。
史上最速、初土俵から13場所での横綱昇進を決定づけたのは23日の夏場所、大関・琴櫻との優勝をかけた大一番でした。
春場所に続いて2場所連続優勝を果たし、横綱の昇進条件を満たしたことから、日本相撲協会は28日朝、臨時理事会などを開き、全会一致で横綱昇進を承認。
二所ノ関部屋では伝達式のためにやってくる使者を大の里が緊張した表情で待ちます。
そして…「本日の理事会において、大関・大の里が全会一致で横綱に推挙されましたことをご報告申し上げます。本日は誠におめでとうございます」
【新横綱 大の里】
「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」
注目の口上では、目指すべき力士像として父親が口にしていた“唯一無二”という言葉で決意を語った大の里。この“唯一無二”という言葉は…
【大の里(去年9月)】
「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」
去年9月の大関昇進時にも使った言葉でした。
【新横綱 大の里】
「自分自身で考えて、本当にこの言葉しかないなと思った。“唯一無二”という言葉は当初入れない予定で考えていたが、本当にこの言葉がぴったりだなと思って入れた」
■二所ノ関親方以来8年ぶりの“日本出身横綱”誕生!
昭和以降最速の大関昇進を決めてから、わずか4場所での横綱昇進。
【元横綱・稀勢の里 二所ノ関親方(おととし)】
「大の里というしこ名にした」
【大の里(おととし)】
「大の里という名前が全国に広まるように頑張りたい」
おととし、二所ノ関部屋に入門した当時の夢も同時に叶え、しこ名をつけた元横綱・稀勢の里、二所ノ関親方以来8年ぶりの日本出身横綱誕生となりました。
【元横綱・稀勢の里 二所ノ関親方】
「一番上に上がったが、まだ成長途中ということで、これからまた稽古を積んで、まだまだ強くなると思う。背中で引っ張っていくぐらいの力士になってほしいと思うし、大相撲全体を盛り上げていけるような存在になってほしい」
■偉業達成に新潟からも祝福の声「これから大の里時代に」
この偉業の達成に中学・高校時代を過ごした糸魚川市では。
【糸魚川市民】
「おめでとうございます。努力しましたもん。地区全員が推している」
【糸魚川市民】
「喫茶店で一度お会いした。大きい人だなと、これが大の里だなと」
【糸魚川市民】
「すごくうれしかった。郷土の誇り」
【松村道子キャスター】
「大の里の横綱昇進は、ここ新潟駅でもうれしいニュースとして広がっています」
【70代】
「体格も大きいし、一気に押していったら、それに耐えられる人は今いないのでは。(Q.唯一無二の横綱という口上)その通りだと思う」
【10代】
「糸魚川の高校に通われていたことを(横綱昇進で)初めて知り、身近に感じた」
【40代】
「スピード出世ですごいなと思ったし、これから“大の里時代”になるのかなと思う」
唯一無二の横綱を目指して…。
【新横綱 大の里】
「一番上の横綱という番付に今、昇進することができてうれしいが、またこれからだと思っているので、しっかりと頑張ることが大事だなと思う」
大の里は5月30日、二所ノ関親方と同じ雲竜型で横綱としての土俵入りを披露します。
最終更新日:Wed, 28 May 2025 19:03:03 +0900