
新潟県長岡市にある用水路で行われたのは、水難事故を想定した救助訓練です。
河川が増水しやすい出水期を前に5月29日、長岡消防署の職員約30人が用水路に人が落ちた想定で救助の流れを確認しました。
要救助者に浮き輪やロープを投げる訓練のほか、用水路の両岸にくの字にロープを張って引き上げる訓練も。
要救助者がロープを握った瞬間に片側の隊員が離すことでロープがたるみ、対岸へと引き寄せて救出するこの方法。ロープの角度を調整することであらゆる流れや川幅に対応できるのが特長です。
【長岡消防署 越路出張所 金澤達樹 消防士】
「踏み外して自分自身も落ちてしまう危険性もあったので、そこに注意した」
【長岡消防署 越路出張所 小黒隆司 統括副主幹】
「水難事故は一瞬の判断とチームワークを求められるので、このような訓練を繰り返すことで対応力と救助技術の向上を図っていきたい」
長岡消防署管内では去年までの5年間で58件の水難事故が発生していて、消防は水の事故に注意するとともに、水に落ちた場合は慌てず息のしやすい体勢で救助を待つことなどを呼びかけています。
最終更新日:Thu, 29 May 2025 19:01:05 +0900