
江戸時代に始まり、300年以上の歴史を誇る白根大凧合戦が6月5日、始まりました。晴れ渡る空の下、会場は熱気に包まれました。
5日、開幕した白根大凧合戦。
新潟市南区白根地区で300年以上前から続く伝統行事で、大凧が空を舞う姿を一目見ようと、会場には開始前から多くの人が集まりました。
【訪れた人】
「今回が初めて。雄大さにびっくりして、生で見たいと思って来た」
【訪れた人】
「凧同士がかかって戦ってくれればいいんだけど」
多くの人が見守る中…
【藤森麻友アナウンサー】
「いま、大凧が空を舞っています。広大な青空にも負けない迫力です」
勇壮に空を舞った大凧ですが…
【凧を揚げる人】
「本来の風ではない。川下からくる風・北風だと、対岸とこちらで凧が揚がり、合戦ができるが、きょうは完全に西風」
本来であれば、河川敷の両岸から凧を揚げ、互いの綱を絡ませてどちらが先に相手の凧の綱を切るかを競う大凧合戦。
しかし、5日は合戦ができる風向きにならず、合戦は中止に。凧揚げのみ行われました。それでも…
【訪れた人(アメリカから)】
「友人が教えてくれて東京から電車で来た」
【訪れた人(アメリカから)】
「みんなが一緒に走って凧を揚げている様子に圧倒された」
【訪れた人】
「楽しかった」
畳24畳分の巨大な凧が多くの人を楽しませていた一方で、物価高による運営費の高騰などから行事の開催が年々厳しい状況に。5月にはクラウドファンディングで支援を集めました。
伝統行事の存続が危ぶまれる中、参加した人たちはこの行事を守っていきたいという強い思いで凧を上げていました。
【凧を揚げる人】
「(前の代から)預かっているものを下の世代に預けてあげるというのがアダルトチームの目標なので、それだけは最低限やってあげたい」
【凧を揚げる人】
「毎年、これを楽しみに一年準備してきて、ようやく当日を迎えられた。色々お金を集めて、これからもっと若い世代で活躍できる良い凧を作っていきたい」
今年も地域の人たちの思いを乗せ、初夏の空を彩る白根の大凧。白根大凧合戦は6月9日まで行われます。
最終更新日:Thu, 05 Jun 2025 19:11:46 +0900