お風呂にスタジアムグルメも!市場に出回らない“規格外農産物”や“未利用魚”を活用「生産者が大切に育てた食材生かしたい」新潟

『もったいない』をテーマに、サイズや見た目などの問題で市場に出回らない規格外の農産物や未利用魚を活用する取り組みを取材しました。

『もったいない』をテーマに、サイズや見た目などの問題で市場に出回らない規格外の農産物や未利用魚を活用する取り組みを取材しました。

■規格外の梅で“青梅風呂” 地元農家から約20kgの梅集まる

新潟市秋葉区の温浴施設・花の湯館。

【齋藤正昂アナウンサー】
「こちらでは6月6日から3日間、特別なお風呂が楽しめるといいます」

【関越サービス事業支援室 原雄太 室長代理】
「お店などに出回らない規格外の梅を使った青梅風呂」

6月6日の『梅の日』に合わせ、“青梅風呂”を開催。この時期が旬の梅の実がふんだんに浮かんだお風呂につかることができます。

【花の湯館 星野沙弥香マネージャー】
「梅には疲労回復の効果がある。クエン酸がたくさん含まれているということで、お風呂に入れると、良い効果があるのではないかと期待されている」

【齋藤正昂アナウンサー】
「入浴していると梅の甘い、良い香りが漂ってきました。ただ先ほど規格外とおっしゃっていたように、梅をよく見ると、実に傷がついていたり、サイズが不揃いであったりするものが多いです」

浮かべていたのは木から落ちたり、虫に食われたりした規格外の梅で廃棄される予定だったもの。

花の湯館ではこうした梅を無駄にすることなく活用できないかと考え、去年から青梅風呂を開催しています。

今年は地元の農家からの協力を得て、約20kgの梅が集まりました。

【農家 保科代志夫さん】
「今まで苦労してきたところを考えると、やっぱりもったいない。落ちた梅も有効に使ってもらえるということで非常に作るほうとしてはうれしい」

■“スタグル”に未利用魚や規格外のルレクチエ使用!

市場に出回らないものを活用した取り組みはほかにも。

【齋藤正昂アナウンサー】
「これから展開されるオイシックスのスタジアムグルメ。どちらも規格外品・未利用魚を使用しています」

“日本一おいしい球団”を目指し、スタジアムグルメに力を入れているオイシックス新潟アルビレックスBCが発表したのは『おたすけスタジアムグルメ』。

県内でとれた規格外の食材や未利用魚を活用したグルメで、6日からは地球温暖化により新潟での水揚げが増えた“エソ”を使った『がたほーボール』が販売されます。

小骨が多く、鮮度が落ちるのが早いため市場には出回らない未利用魚をすり身にしてアメリカンドッグのように衣をつけて揚げた一品です。

【齋藤正昂アナウンサー】
「すり身には、なじみがないエソを使っているということですが、くせはなくて魚の風味、そしてうまみを楽しめます」

また、6月20日発売予定のかき氷には、見た目が重視されるため規格外品が出やすいルレクチエの果肉を皮がついた状態で乗せています。

【齋藤正昂アナウンサー】
「口に入れた瞬間にルレクチエの芳醇な甘さと香りが口いっぱいに広がりますし、口当たりもとてもなめらかです」

6日はオイシックスの選手たちも新たなスタグルを試食。

【オイシックス 薮田和樹 投手】
「中が魚のすり身なので、タンパク質を意識しているので選手にとってもありがたい」

【オイシックス 牧野憲伸 投手】
「果物の甘さもあって、ゴロゴロしていて果実感も味わえる。今すごく暑いが、そんなときに食べたい一品」

【オイシックス・ラ・大地 関羽美さん】
「知恵を出し合って、どうしたらよりおいしく生産者の皆様が大切に育てられた食材を生かせるかというところを念頭に置いて作り上げた商品なので、多くの皆様に召し上がっていただけたら」

オイシックスは今後、規格外品を活用したおたすけスタジアムグルメの第2弾も展開していく考えです。

最終更新日:Fri, 06 Jun 2025 18:49:35 +0900