

新潟県は2024年度の県内における犬・猫の収容頭数および殺処分頭数を発表した。収容数は1,249頭(犬122頭、猫1,127頭)で、前年度の1,417頭(犬138頭、猫1,279頭)から168頭減少した。殺処分数は175頭(犬5頭、猫170頭)で、前年度の231頭(犬7頭、猫224頭)から56頭減少し、過去最少となった。
県によると、殺処分数が過去最少となった背景には、動物愛護センターでの職員による個体ごとの好物を与えるなどの人慣れ促進や、病気やけがで弱っている犬猫への積極的な治療があるという。また、収容数自体が過去最少となったことも要因としている。
収容数減少の理由としては、ネットやイベントを通じて「愛護センターではなく、自分で飼育できる環境を探す」「最後まで責任をもって飼い続ける」といった呼びかけを強化したことが挙げられる。さらに、飼い主のいない猫を保護する団体や個人に対し、協力病院での去勢・不妊手術に補助金(オス1,000円、メス1万円)を支給する取り組みが2016年から実施され、これが浸透してきたことも収容数減少に寄与している。
収容された犬のうち78頭が返還、42頭が譲渡され、猫は11頭が返還、975頭が譲渡された。
最終更新日:Wed, 09 Jul 2025 05:00:00 +0900