米の生育に影響は…“猛暑”予想される夏 安定供給に向け管理徹底を呼びかけ「稲の状態に応じて穂肥診断を」 新潟

コメの高値が続く中、注目される今年産のコメ作り。連日梅雨とは思えない暑い日が続いていますが、この気温の推移が過去に品質が大きく低下した年と似ているといいます。課題となっているコメの安定供給に向け、県やJAは農家に対し注意を呼びかけています。
NST新潟総合テレビ

コメの高値が続く中、注目される今年産のコメ作り。連日梅雨とは思えない暑い日が続いていますが、この気温の推移が過去に品質が大きく低下した年と似ているといいます。課題となっているコメの安定供給に向け、県やJAは農家に対し注意を呼びかけています。

【県農林水産部 石田正雄 技監】
「新潟米の食味・品質はもちろんだが、今のコメの情勢を踏まえると、安定収量の確保も重要な課題」

コシヒカリの出穂期を前に、県やJAに加え、気象庁の関係者などが集まり、毎年この時期に開かれる新潟米生産対策会議。

県からは現時点での県産米の生育状況などが示されました。

稲の長さや葉の数は平年とほぼ同じ水準を保っている一方、目立つというのが品質に関わってくる葉の色の変化です。高温が続いたことで全体的に葉の緑色が淡くなっていると言います。さらに…

【県農林水産部 堀武志 参事】
「今後も高温が予想されていて、平成22年と同様、あるいはそれ以上の高温で推移した場合、大幅な葉色低下とそれによる品質低下が危惧される」

新潟地方気象台によりますと、北陸地方では今後3カ月、高温傾向が続く見込みです。

これまで、そして今後予想される気温の推移が、一等米比率が21%と著しく低下した2010年の状況と似ているとして、県は稲の状態に応じて肥料を適切に使用するなど管理の徹底を呼びかけます。

【県農林水産部 堀武志 参事】
「稲の状態に応じて穂肥診断をする。結果に応じて適切な穂肥をすることが今後の栄養状態を維持することにつながる」

最終更新日:Fri, 11 Jul 2025 19:12:31 +0900