

7月15日、新潟県上越市の児童が今年2月に漂着したマッコウクジラの骨の洗浄作業に挑戦しました。
15日、上越市で行われたのは、上下浜小学校の6年生によるマッコウクジラの骨の洗浄作業です。
今年2月に上越市の海岸に打ち寄せられたマッコウクジラの骨。
日本海側での目撃数は少なく、貴重な資料として展示するため上越科学館のスタッフが日々、洗浄作業を行っていますが、この日は児童もお手伝いをすることに。
環境に優しい洗剤を使い、臭いのもととなる油を懸命に落としていました。
【児童】
「えげつない臭い」
【児童】
「結構大変」
【児童】
「ザラザラしていて、汚れがとれにくい」
実は、今回作業を手伝った上下浜小学校は“クジラの学校”と呼ばれるほどクジラと深い縁があるのです。
明治初期に建築された校舎が台風により倒壊した際、学校近くの浜辺に打ち上げられたクジラの肉を売って校舎の再建費用に充てたという歴史が。
子どもの学び舎を守るために奮闘した地域住民の思いなどを学ぶため、クジラの授業も毎年行ってきました。
学校側は今回のクジラの骨の洗浄をそうした学びを深める機会にしたいと考えています。
【先生】
「この地域の心意気を(今回の経験を)生かしながら考えてほしいなと思っている」
児童たちは、初めて見るクジラの骨の大きさに圧倒されながらも、互いに協力し、全力で作業に取り組んでいました。
最終更新日:Wed, 16 Jul 2025 05:00:00 +0900