

各学校でタブレット端末を使い授業を行うことが当たり前となっている令和の教育。そこにAIを取り入れることで主体的な学びを実現しようという取り組みが進められています。
新潟県南魚沼市にある県立国際情報高校。
生徒の情報収集能力の育成や主体的な学びを実現するため、AIやICTを活用した授業づくりを進める国の政策の指定校に選ばれ、7月15日、その授業が公開されました。
【記者リポート】
「生徒たちはタブレット端末を使用して授業を進めていますが、使用しているのは生成AI、チャットGPTを使っています」
【国際情報高校 山下凜子 先生】
「皆さんが作った主張に対して、チャットGPTに反論させます」
行われていたのは古典の授業。
「人間は生まれながらに善である」という孟子の考えに沿って、性善説をものに例えて表現します。
その生徒たちの意見に反論してもらうようAIに要求。出てきたAIの回答に対して、生徒がさらに反論することで想像力を養っていきます。
【生徒】
「自分たちにはないような意見を出してくれるのでよかった」
AIは生徒だけでは想像ができない考えを自動で生み出し、便利とする声があがる一方、AIの力に頼りすぎないような使い方を心がけているといいます。
【生徒】
「最初からAIを入れるというより、新しい意見を取り入れるという感じで使いたいと思う」
【生徒】
「100%は頼らないが、アドバイスや“こうしたらいいんだ”というときに使うようにしている」
教育の現場でもAIとの向き合い方が問われる中、教員側は生徒が学びを深めるために必要なAIの活用方法を模索する日々が続きます。
【国際情報高校 山下凜子 先生】
「アイデア出しに関しては、人間よりもはるかに情報量をチャットGPTが持っている。たくさんのアイデアから何を選ぶかというところで生徒の主体性を引き出せる。主体性というのは授業の中でも、学校生活の中でも大事にしていかなければいけない」
国際情報高校では、今後もAIを活用した授業を様々な教科に広げていく方針です。
最終更新日:Wed, 16 Jul 2025 22:00:00 +0900