

パチンコ店の経営や不動産賃貸業などを手がける新潟県柏崎市の光商事とグループ会社の東栄ハウジングの2社が、新潟地裁長岡支部から破産手続き開始決定を受けた。
民間の信用調査会社・帝国データバンク上越支社によると、光商事は、パチンコ店を目的として、1962年創業、1970年に愛知県豊橋市で法人改組された業者で、1977年に新潟県柏崎市に出店し、1980年に実質本店を同市に移転。その後、東京都内にも出店するなど業容を拡大し、2002年8月期には年収入高約59億円を計上していた。
しかし、規制強化や競合激化により不採算となり店舗の閉店を進め、社有の店舗は賃貸不動産として利用するなど合理化を図り、2021年8月にはパチンコ事業から撤退。同年10月にゲームセンター「レトロ想い出広場」、2022年8月に複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間柏崎店」をオープンし、業態を転換したが、いずれも2024年に閉店し、不動産賃貸業となっていた。借入金は多額で、資産の一部を売却するなど借入金の削減を進めたものの、先行きの見通しが立たず、グループ会社の東栄ハウジングとともに今回の措置となった。
負債は、光商事が約6億3000万円、東栄ハウジングが約3億7000万円、2社合計で約10億円に上っている。
最終更新日:Thu, 17 Jul 2025 21:00:00 +0900