建築金物部品などの製造を手がける新潟県三条市のユニバーサルプレシジョンが、事業を停止した。今後は自己破産を申請する予定だ。
民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によると、1950年創業、1976年8月に法人改組したユニバーサルプレシジョンは、ロストワックス精密鋳造法によるステンレス鋼や低合金鋼、工具鋼、特殊鋼、耐熱鋼、炭素鋼の加工を行い、ドアの取手や高所作業用保安金具などの建築金物部品を主力に製造。印刷機械などの各種機械部品、食品プラント部品などの製造を手がけ、2001年8月期には年売上高約1億7000万円を計上していた。
しかし、近年は鋳造需要の低迷と得意先の固定化により売上が伸びず、2024年8月期の売上高は約9000万円に落ち込んでいた。また、原材料高騰も影響し、採算が確保できず、直近2期連続で欠損が続き債務超過に陥っていて、先行きの見通しが立たないことから事業の継続を断念した。
負債は債権者約20人に対し、約5300万円に上っている。
最終更新日:Fri, 18 Jul 2025 05:00:00 +0900
