全長25m!?“ダブル連結トラック”の共同配送はじまる!物流効率アップへ1台で2台分の輸送量確保「幹線輸送の充実を」新潟

トラックドライバーの時間外労働の上限規制により生じている物流の2024年問題。この輸送力不足を解消するために、新潟県内の物流企業と菓子メーカーなどが1台で大型トラック2台分の輸送量を確保できる連結トラックによる輸送を開始しました。
NST新潟総合テレビ

トラックドライバーの時間外労働の上限規制により生じている物流の2024年問題。この輸送力不足を解消するために、新潟県内の物流企業と菓子メーカーなどが1台で大型トラック2台分の輸送量を確保できる連結トラックによる輸送を開始しました。

7月17日長岡市で行われた25mダブル連結トラックの共同配送出発式。

全長25mにおよぶこちらのトラックは2つの荷台を連結することで、ドライバー1人で大型トラック2台分の輸送量を確保しています。

このトラック導入の背景にあるのが…

【朝日物流 高橋正男 社長】
「2024年問題が大きなきっかけだが、ドライバー不足が大きな課題だった」

いわゆる物流の2024年問題です。

去年4月から厚生労働省が定めるドライバーの労働時間などの基準が改正され、時間外労働に年間960時間という制限などが設けられたことで輸送力不足が全国的な問題となっています。

そうした中、導入された25mダブル連結トラック。

今回、埼玉県に向けて商品を送り出した県内の菓子メーカーも荷主として問題意識を共有していました。

【岩塚製菓 槇大介COO】
「製造メーカーの立場として、作って終わりという時代ではなくなったと改めて感じている。こういった取り組みが進むことで社会の課題解決に寄与するように、取り組みを推進していきたい」

【ブルボン 吉田康 会長】
「荷主としても複数が一緒になって進んでいこうということでも今までなかった協力をし、新しい当たり前を構築していきたい」

従来は2台のトラックで対応していた区間を、荷台を連結したトラック1台で対応できるためドライバーの稼働を減らせる上にCO2の排出量も約40%削減できるということです。

【朝日物流 高橋正男 社長】
「輸送量も効率化できると思うし、CO2の削減にもつながると思う。車両の増車とともにドライバーの育成をして、新潟県と関東の幹線輸送の充実を図っていきたい」

今後は新潟と埼玉の間を週に2~3回の頻度で運行していくほか、増便も行う方針です。

最終更新日:Fri, 18 Jul 2025 05:00:00 +0900