地域医療維持へ!新潟大学“オンライン診療”開始 赤字で医療体制縮小される県立病院を中心に展開「病院・医療取り巻く状況変わっていく」

地域医療の維持に向け、新潟県内の病院がオンライン診療をスタート。どこにいても専門的な診療が受けられる医療体制の構築が進んでいます。
NST新潟総合テレビ

地域医療の維持に向け、新潟県内の病院がオンライン診療をスタート。どこにいても専門的な診療が受けられる医療体制の構築が進んでいます。

【新潟大学 染矢俊幸 理事】
「時間的・空間的制約を超えて、診療応援・医療支援ができる仕組みをつくることが大事。オンライン診療の推進による遠隔医療支援体制を構築する」

7月24日、新潟大学が記者会見で発表したのは、オンライン診療の開始についてです。

例えば、柏崎市にある国立病院機構新潟病院では、皮膚科の診療を必要とする移動が困難な入院患者を対象に、新潟大学にいる皮膚科の医師がオンラインで診療を行います。

【新潟大学 染矢俊幸 理事】
「病院・医療を取り巻く状況がこれから変わっていく。新しい取り組みの医療が始まってくということを県民に知ってほしい」

そのほか、精神科の常勤医が不在だった県立松代病院では、この春からオンラインでの診療を開始。

さらに、燕医師会エリアの燕市や弥彦村でも在宅医療のオンライン化が7月中に始まる予定となっています。

こうしたオンライン診療は赤字経営で医療体制の縮小を余儀なくされる県立病院を中心に展開され、効率的な診療体制の確立と地域医療の維持・継続の一助となることが期待されます。

【新潟大学 染矢俊幸 理事】
「人口が減っていく中で、これまで通りの規模の病院をその地域で維持していくことがいずれ難しくなる。医療アクセスをきちんと担保することで(地域住民の)不安を解消することができればいい」

新潟大学は今後、オンライン診療の登録医師を募集し、5年以内に県内の全市町にオンライン診療体制の拡大を進める方針です。

最終更新日:Thu, 24 Jul 2025 23:00:00 +0900